進め！-18
「れほうなのれすか？ せいひがれほうなのれすか？」
相変わらず言葉になっていないが、春樹にも意味を汲み取ることは出来た。
「う、うん……出そうだよ。メアさんの口の中に精子を出してしまいそうだ」
ビクビクと激しく性器を震わせながら射精に備えている。
「らしてくらはい。あなたのせいしをわらひのくちのなかひ……」
「うん、出すよ。うぁ……っ！」
「ん、んんぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ！？」
ドピュドピュと勢いよくメアの口の中に精子が吐き出される。溜まりに溜まった精子が
メアの口の中を満たしていく。
「んぐ、ぁ……」
（な、何という勢いでしょうか？ これが精子というものなのですね。こんなにも激しい
勢いでワタシの口を蹂躙していっている。しかもただ口の中を満たすだけではなくて、ド
ロドロと強い粘り気で喉に絡み付いてきます……）
ちゅぽんと、メアの口から男性器を引き抜く春樹。まだ彼の性器の先っぽにはドロリと
精子が垂れている。
その精子がメアの口内と繋がっていて、一つの橋みたいになっている。
「メアさんの口の中、凄く気持ちよかったよ」
「んく、んっ、ごく……ワタシの口の中が気持ちいい……ですか？」
こくり、こくり、と口内に射精された精液を飲み込みながら春樹の言葉を反芻する。
「そうだよ。メアさんの口の中が気持ちよかったから僕はイッてしまったんだよ」
「そう、でしたか……」
春樹の言葉に僅かながら頬を染め、嬉しそうな顔をするメア。
「これで、ワタシは竹内春樹にお仕置きをすることが出来たのですね」
「…………そ、ソウダネ」
「竹内春樹……？ 何故、あなたはそんなわざとらしい言葉遣いをしているのですか？」
「そ、ソンナコトナイヨー」
だらだらと冷や汗を浮かべながら大根役者の如く、台詞を紡ぐ。
「先ほどの行為はきちんとあなたへのお仕置きになっているのですよね？ まさかとは思
いますが、お仕置きとは関係ないのですか？」
「い、いや……全然関係ないわけじゃないんじゃないかな？」
「何故疑問系なのでしょう？」
「そ、それは……」
元々のスタンスとしてはお仕置きになっているのかもしれないが、結局のところ春樹が
満足する結果になってしまった点を考えるとお仕置きとしては不十分なのかもしれない。
ただ、春樹を絶頂に迎えさせる。それだけを見れば朋子の命令は果たされているだろう。
「これは一度、マスターに問うた方がいいのかもしれませんね」
くるり、と踵を返そうとするメア。それを見た春樹は焦った様子でメアを止めにかかる。
「め、メアさん！ ま、まだお仕置きは完全に終わってないと思うんだよね。あれはあれ
でお仕置きにはなっていたと思うけど、まだまだ先があると思うんだ」
「……先、ですか？」
「そ、そう！ 僕は真面目だからアレでも十分反省はしてるんだけど、博士はアレだけじゃ
納得しないと思うんだよね。だからメアさんには悪いけど、もっと先のことをした方がいいと思う」
自身の言葉は破綻している。そんなことは重々理解しているが、意地でもメアを止めなければならない。
そんな面持ちでメアを止めにかかる春樹。この状況でメアが朋子に結果の報告をすれば
間違いなく朋子は激怒するだろう。
朋子が望んでいるお仕置きは春樹が気持ちよくなることではなくて、春樹の顔が恥辱に
歪む様なのだから。ここでメアが戻ってしまうと、朋子が直々に春樹にお仕置きをしに来
てしまう。そう思った春樹は必死でメアを止めようと試みる。
（意地でもメアさんを博士の下へと向かわせるわけにはいかない。ここで博士が来てしま
ったら最高に面倒なことになってしまう。ここで僕が出来ることと言えば一つしかない。
それはメアさんを僕の味方にすることだ！ メアさんが味方になれば博士の暴走も止め
ることが出来るし、色んな意味で助かりそうだ。
だけど、ここからどうやって味方にするかってことだけど……それにメアさんにお仕置
きを続行してもらわないといけないし……う〜どうすれば……）
頭をフル回転させて解決策を捻り出そうとする。
「竹内春樹。もっと先のこととは具体的に何なのでしょうか？」
「そ、それはですね……」
（あ〜もう、ここは一か八か賭けに出るしかないよね？）
腹を括って一つの賭けに出る。その賭けとは――
「先ほどメアさんは僕のを手で扱いて口に咥えましたよね？ でも、そういうことをする
のにもっとも適した場所があるんですよ？」
「お仕置きにもっとも適した場所ですか……？」
「はい。手や口ではなく、オマンコでお仕置きをするんですよ」
「オマンコ……？」