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進め!日比谷研究所
【コメディ 官能小説】

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進め!-12

 自分でも分からない感覚に戸惑う朋子。そんな朋子の気持ちなぞ知らずに言われるがま
まにひたすら乳首を責め続ける春樹。
 ここまで従順に指示に従っていると、さすがに可哀想な感じもしてくる。
 それでも春樹と朋子という関係を考えると仕方ないのだろう。助手と博士。この立場が
変わることはないのだから。
「は、春樹! あたしの乳首がなんかおかしい!」
 年上で博士とは思えないほどにうろたえている。その瞳には僅かながら涙が溜まっており、可愛げがある。
「あ、ダメだ……なんか出る。あたしの乳首からなんか出てくるっ!」
 乳首が一際大きく膨れピクピクと震えだして何かが放出される。
「ん、んはぁあぁぁぁぁぁぁあっ! あぁああっ、はっ……んんぅ」
 乳首から放出された何か――母乳が春樹の口の中に大量に流れ込む。
「んっ!? んむ〜〜〜〜〜〜っ!?」
 どぴゅどぴゅと勢いよく流れ込む母乳。その母乳に驚きの声をあげる二人。
 春樹はいきなり溢れてきた母乳に驚き、朋子は出るはずのない母乳に驚く。
「はっ、あぁ……あっ♪ い、今のはまさか……母乳、なのか?」
「……んく、んっ、博士今の何なのですか?」
「い、今のは恐らく母乳だ……」
「ぼ、母乳ですか!? は、博士の乳首から母乳ってまさか――」
 母乳という言葉からある一つのことを想像する春樹。
 前回、朋子とのセックスで膣内に精子を出したことを思い出した春樹はそこから一つの
結論を導き出す。
「博士、まさか僕の子供が――」
「そんなわけあるかっ! あの程度で子供が出来るわけがなかろうて。それにあの日は安
全日だったからな。まぁ、安全日といっても確実に安全というわけではないが、それでも
あたしは別にお前の子供なぞ宿してはおらん。勿論、他の男もだ」
「そ、そうですか……」
 その言葉に安堵と残念だなという複雑な気持ちが入り混じる。子供が出来て欲しかった
のか、欲しくなかったのか微妙なところなのだろう。
「元からあたしが母乳が出てしまうという体質でもないし、考えられるのは……」
 チラリと自身が作った薬の空き瓶を見やる。
「やはり、これしかない……よな? この薬の効果の一つとして母乳が出てしまったのだろう。
 巨乳に母乳というのは一つの組み合わせでもあるからな」
 などと一人で勝手に納得していく朋子。
「博士、僕にも分かるように説明してくださいよ!」
「説明……と言っても、春樹の頭で理解出来るか分からぬぞ?」
「じゃあ僕にでも分かるように説明してくださいよ」
 春樹自身も自分の頭が悪いのは理解しているので、特に反論することもなく自分にでも
分かるように説明をするようにと求める。
「春樹にも分かるように……か。ふむ、分かった」
「そ、それで何で母乳が出たんですか!?」
「それはな、あたしが作った薬の効果だからだよ」
「あ、はい。それで薬がどんな風に作用して母乳が?」
「説明は終わりだが?」
「はぁ!? いくらなんでもはしょりすぎでしょ! もう少し難しく言ってくれても理解
出来ると思うんですけど!?」
「そうは言っても、あまり簡単に説明することは出来ぬのだよ。だからとにかく薬のせい
で母乳が出るようになったと思っていればいい」
 理屈なぞいい。考えるんじゃない、感じるんだと言う朋子。
「あまり納得はいきませんけど、そういうことにしておきますよ……」
 今までの付き合いから、これ以上言っても無駄と悟った春樹は大人しく引き下がった。
「しかし巨乳になる効果に母乳までも出る効果とは……これを売り出したらかなり稼げるな」
 ふむふむ、と一人で納得している朋子が不意に光りだす。
「ちょっ、博士光ってますよ!?」
「ん……? これは一体――」
「なんか僕、凄く嫌な予感がするんですけど……」
 前回の爆発の件を思い出し冷や汗をかく春樹。このままではまた爆発が起きてしまうん
じゃないだろうか。そんなことを考えてしまう。
「何をそこまで慌てておる。別に危険なことなぞあるわけがなかろうて。あたしの作った
発明品だぞ、危険なことがあるか」
「それ、全然説得力ないですからね……」
「ふん、ならば春樹はそこで怯えているがよい。時期にお前が間違っていたというのが証
明されるのだからな」
 身体中を光らせながら自信満々で答える朋子。何が彼女をそこまで自信過剰にさせるのか、
それはきっと自分が天才だという自負と驕りがあるからなのだろう。
 故に、日比谷朋子は止まらないし、迷うこともない。
「う、うぁあ……」
「博士っ!? 博士ぇぇぇぇぇぇぇっ!」
 眩いばかりの光に包まれて姿が消えてしまう朋子。そしてその光がゆっくりと収まって
いき、その中から姿を現したのは――


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