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隣人は何を思う
【ホラー その他小説】

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ゆあの肝試し-1

2011.8.19

千葉県某所のトンネル。
メンバーは私を含むバイト仲間8人。
道路の脇に車を停めて、我々は懐中電灯を片手に側道(今は使われてない旧道)を徒歩で入る。
街灯は当然切られていて真っ暗である。

ここでメンバー一覧
イカ♂…顔長い
サメ♂…八重歯がキュート
トド♂…推定95kg
カメ♂…服が緑
まり♀…眼鏡美人
ゆあ♀…変態
なな♀…超可愛い
カバ♀…ブリッコ馬鹿



なな「超ヤバい」

霊感MAXのななが急にそんな事を言う。

サメ「腹減った」

サメ野郎が鮫の話をしたがっているが皆無視。

イカ「なな、マジで?」
なな「うん、かなり…居るよ」
カメ「雰囲気やばいもんね…」
カバ「うわ、早くも帰りたい」
ゆあ「帰れば?」
カバ「え?」
ゆあ「何でもないよ(ニコッ)」

そんな調子で話しながら側道を歩いていくと、目前にトンネルが見えた。

はっきり言って私は恐くない。霊とかそんなん信じてないから。いや、強がりとかじゃなく。
一人でも行ける。出ないと知ってるからだ。その代わり遊園地のお化け屋敷は駄目だ。あれは怖がらせる輩が居るから怖い。ってかビビる。
これは内緒だが一回マジでお化け屋敷で漏らした。ただそれはまた別のお話。


一同「う…わ…」

声を失う皆。

サメ「今何時だろ?」

サメ野郎だけは相変わらず空気を読まない。私はちょっと笑いそうになる。サメは私と同様に怖がる素振りは全く無いが空気くらいは読もうよとか思う私。

イカ「んじゃ、いよいよペアで行こうか」

イカが妙にテンション上げてそんな事を言った。

カメ「いや、これ…皆で行かね?」

カメがビビって甲羅に首を引っ込めるようにそう言った。

なな「賛成…ってか、ここ本気ヤバい」
まり「そんなに危ないの?」
なな「うん、危ない」
トド「だ、大丈夫!俺がいるから!」

お前が一番やばそうだぞトド。その額の冷や汗だか脂汗だか分かんない不快な液体を早くぬぐい取れ。大体今日は気温が低めなのに何でそんな汗かくんだ?雑巾みたいに絞ったら何十リットルの汗(油)が絞れるんだ?ん?
と、心でツッコむ私。

イカは準備していた割り箸を男女別で差し出す。下には番号が記されているらしい。男女別というところに男の下心を感じたが、まぁいいだろう。

私達は一本一本割り箸を抜いていった。

くじの結果はこうだ。

イカ―カバ
サメ―まり
トド―なな
カメ―ゆあ

ここで復習。メンバー特徴一覧

イカ♂…顔長い
サメ♂…八重歯がキュート
トド♂…推定95kg
カメ♂…服が緑
まり♀…眼鏡美人
ゆあ♀…変態
なな♀…超可愛い
カバ♀…ブリッコ馬鹿


…ななが可哀想過ぎる。
ななを見ると…やはり恨めしそうに箸を睨んでいる。
私は幽霊より怖いと思った……。


いよいよ出発である。
今回の肝試しルールはこうだ。

@
男女ペアで先にあるトンネルを2つ抜けて森に入り、そこの中に小さな社があるからそこまで行く。

A
そこにジュース(中身入り)のペットボトルを置いて帰ってくる。

B
次のペアも同様に行って、社にあるペットボトルを取って、代わりに違うジュースを置いて帰る。

C
同じジュースは使ってはいけない。

D
途中棄権は可。しかし罰ゲームあり。棄権時間が早いほど罰ゲームの難度アップ。


ルールはこんなところ。
早速イカとカバがスタート。
初っ端のトンネルからカバがイカに腕を絡めてキャーキャー言ってる。
私がイラッときたのは内緒だ。
残った私達は適当なスペースでお菓子を出したりジュースを出したりして談笑を始めた。
ピクニックか!とツッコんだ私もバッグからプリングルスのサワークリームオニオンを出したのは言うまでもない。
で、怪談話しようぜ的なノリになって、私も稲川淳二ばりにいかにトマトが赤いかの熱弁を振るう。笑われた。
稲川口調で話したのに。稲川淳二はフィクションだと思った瞬間だった。もうあいつは信じない。


一時間は待った頃。
ようやく二人は戻ってきた。
しかも騒ぎながら走って…だ。明らかに様子がおかしい。

イカ「やばいやばいやばいやばい!」
カバ「やばいやばいやばいやばい!」

お前らの方がやばいという言葉を飲み込ん

サメ「お前らの方がやばいわww」

サメ!空気読め!笑っちゃうだろクソ!

イカ「違う違うって!マジやばいんだよ!」
カバ「出た!出た!」
なな「もしかして女じゃない?青い服の」

ななは怖いこと言った。…ポテチを食べながら…。こいつも緊張感無ぇな。さっきの怖がる素振りは何だったんだ?

イカ「そう!それ!やばい!帰ろう!」
カバ「帰ろ帰ろ!」
イカ「とりあえずお前ら罰ゲームなwww」

イカすげぇwww
思わず吹いた。くそ、こんなんでwww

なんやかやと言ったが、結局二人(イカ&カバ)は車まで戻ると言って、私達は続けることになり、残るは6人になった。




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