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ツンデレ。
【女性向け 官能小説】

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ツンデレ。-4

下着はショーツではない。
隠す部分すらほとんどないようなランジェリー。

アキの目に涙が浮かんだ。
「っ…もういやだ…」
そう小さく呟き、そっとアラタのほうを見ると、眉間に皺を寄せてアキの中央を凝視している。

もう―――あたし、ここ辞める。

そう決意したその時。
「…って、こんなんなるまで放置すんなよ」
ふー、と静かにため息をつき、アラタはアキの右脚付け根にあるしこりに触れた。
途端に跳ねるアキ。
「いっ…!た…」
「だから。これじゃ仕事だってキツイだろーがよ。バカかお前」
バカって・・・・
そこまで言われてなんだか無性に腹が立ってきた。
「てゆーか!先生はなんなんですか!あ…あたしに股開けとかって勝手にそんな…」
「俺は医者だから処置すんの」
「知ってます!!だけどあたしっ…こんな格好で!!」
「あー全然興味ねーから」
いつもと変わらない平坦で感情のない言い方。
その言葉通り何食わぬ表情で淡々と準備している。

あたし…こんな格好してんのに全然興味ないとか…ひどくない?

なにか腑に落ちない部分はあったが、乗りかかった船だとばかりにアキは腹をくくった。
「じゃぁ…痛くしないで下さい、ほんとに」
むすっとした言い方でそう言うと、アラタの手が止まった。
「切開するけど、まぁそんなに痛くねーと思う」
準備物を見た時から何をされるかくらいは知っていたアキ。
「い…痛み止め飲みますから、下さい」
そう懇願したが、それは思わぬ形で受け取ることになる。

「あぁ。こっちだから。力抜け」

手にしていたのは痛み止めの座薬。
次の瞬間、アキの秘部に食い込んでいたランジェリーをぐいっと横にずらし、左尻を持ち上げた。
完全なる秘部、公開である。

「や!!いやっ…!!」
自分の身に何が起きているのか――――理解ができない。
するとなんとも言えないぞわぞわとした感覚が身体を走った。
アラタの手で、アキに座薬を入れたのだ。
「やだ!!待って!!自分でやりますっ…!!」
とうとうアキの目に涙が伝う。恥ずかしさでどうしようもない。
「もう入れた」
相変わらず感情のない声。
しかしアラタの親指はまだアキの菊門を捉えたままだ。
「力抜け。入るもんも入りやしねえ」
頭の中が爆竹のようだった。
なんとか深呼吸で落ち着こうと、徐々に力みを抜いていくアキ。
すると不快感はすーっと消え、アラタの親指も外された。
そんなことにも全く動じないこの男は、また静かにため息をつくと煙草に火をつけた。
「待機5分…それで切開すりゃ楽になる」
どこか遠くを見ながらふーっと吐き出される煙。
アラタが腰掛けている真隣には、アキの秘部が露になっている。
アキは――――何も動かなかった。
恥ずかしいけれど、抵抗しても無意味。
そのことは今までのやりとりでわかっていた。
でもそれ以上に虚しく、悲しい感情が心を支配する。

こんな格好で…こんな状態なのに…この人はあたしをあたしとして見ていない。
あたしがどうあろうと…医者は医者なんだ…


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