饗宴の夜-5
「あ、あ、ああッ、コージ君、激しいわァ……!」
コージは物も言わずに、初めて触る女の体とその反応に没頭している。
さっきまで、オバサン呼ばわりしてたくせに。わたしは、内心毒づいた。
「ねぇ、コージ君、直接、触って……」
「え、ちょ、直接って、どうすれば……わかんねェよ」
「フフ、ほら、指を貸して……ここを、こう……うっ、んむ……」
「あ……あああ……」
クロッチの隙間からコージの指を入れて、わたしは彼の指を自分の肉路に導いた。
既に湿ったその部位は、彼の中指をぬむぬむと飲み込んでいく。
その興奮と快感に、わたし自身も飲み込まれていきそうになる。
「あァ……どう? ここに……あなたのチンポ、挿れるのよ……」
「チ……!?」
コージのツナギの股間におもむろに手を伸ばす。当然ながら、もうカチコチだ。
わたしは手でそこを撫でさすりながら、彼の指を締め付けてやった。
「フフ、オバサンのカラダでこんなに硬くして……いけないコねぇ」
「おっ、おい……! こんなことされたら、俺、もう……!」
あまりやりすぎると、コージがもう暴走してしまいそうだ。
わたしももう少し続けたかったが、そろそろユウキが戻ってくるだろう。
肉路からコージの指を抜いて、わたしも彼の股間を弄るのを止めた。
コージが名残惜しそうな顔をしているのが、いじましい。
「ふぅ……そうね、コージ君のクルマで、ドライブ連れて行ってくれる? そうしたら、続き、考えてもいいわ」
「ドライブ? どこに?」
「人が少なくて、夜景が綺麗なところなんかいいかな」
「あ、ああ。じゃあ、そこで続きを」
「フフ、そんなに焦っちゃ、ダメよ。ゆっくりドライブを楽しみたいの」
「……わかったよ」
「ほら、ユウキ君も戻ってきたわ。あと、わたし、カオリって言うの」
コージが寸止めを喰らい情欲に飢えた目をして、わたしを見つめた。
素敵なドライブになりそうだ。
何も知らないユウキが、にこやかにわたし達のところに戻ってきた。
せっかくのドライブなんだから、彼だけ仲間はずれにしちゃ、可哀想だ。
わたしは、カラダの火照りを抑えながら、ユウキに軽く手を振ってやった。