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活き作りにされた日
【SM 官能小説】

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活き作りにされた日-11


「畜生、いまいましいことを言いやがって」
 強田は恐ろしい目つきでわたしを睨んだ。 わたしは空恐ろしかった。自分のからだを提供して、これほどまでにひどいことをされたあげくに憎まれるんじゃ割に合わない、と思った。
「わかったよ。潤滑油がたりねえんだ。クリームかなんかねえのか。なんか擦り込んでやればなんとかもつだろう」
 強田はけっしてあきらめたわけではなかったのだ。
 うつ伏せのまま股を大きく開いたわたしをそのままにして、強田はベッドから起き上がった。
「なんかクリームねえのか。ないわけねえよなあ。おまえの必需品だもんな」
 強田はドレッサーやたんすの引き出しをひっかき回して、馬油の容器を見つけ出した。いつも膣やお尻の穴が擦り切れそうになったとき使っているものだ。
「これを塗り込んでやればなんとかなるだろう」
 わたしは観念した。どうしても強田はわたしのお尻で思いを遂げなければ気がすまないらしい。
「へへへ、しかし、さっき、おれにさんざん生意気な口をきいてくれたな」
 強田の目つきはすわっていた。こんな目で見られたら、わたしはヘビに睨まれたカエルのようになってしまう。とにかく、苦痛がなるだけすくないことを祈るだけだ。
 しかし、いったいなにをする気だろう。
 強田は応接間のごみ箱の中から何かを拾い出してきた。
「へへへへへ、これが見えるか?」
 わたしの目の前でぶらぶらさせた。
 コンドームだった。最初にわたしを犯したときのものだ。
「へへへへへ、おまえはこれを飲むんだ。生意気言った罰だ」
 わたしの心は暗闇に閉ざされた。こんな屈辱的なことをよく考えつくもんだと思った。
「さあ、すするんだよ!」
 強田は結んであったコンドームの口を解いて、わたしの寝ているベッドに近づいてきた。
「さっさと上を向かねえか」
 強田はわたしのからだを仰向けにした。有無を言わさぬ乱暴な動きだった。
「わああ‥‥‥」
 ふたたび嗚咽がこみ上げてきて、わたしは大声を上げて泣いた。泣くことは、一種の心の非難所になっているのかもしれないと思った。もし泣くことができなかったら、とっくに発狂してしまっているだろう。
 涙を流し続けるわたしの口がこじ開けられ、とろりとした液体がコンドームからしたたり落ちた。
「いや、‥‥‥」
 おぞましい味だった。強田のだからなおさらだった。
「へへへ、うめえだろ? おれのは栄養満点だぜ。他のやつのよりずっと濃いだろ?」
 激しくむせ返ったが、吐けなかった。浣腸されたうえ昨夜からほとんど食事らしい食事をしていない。わたしの消化器系はからっぽで吐くだけの内容物もなかった。
 そのまま押さえ込まれ、お尻の穴に、これでもかというほど馬油を擦り込まれた。下半身がぬるぬるになった。
 ベッドの上にバスタオルを数枚敷いて、強田はうつ伏せ大の字のわたしの上におおいかぶさった。
「いやあああ‥‥‥」
「うっうっうっ‥‥」
 自分でも嫌になるくらいみじめったらしい泣き声だった。泣くことしかできない。泣くことで悦虐趣味の男たちを悦ばせ、わたしは生きるための糧を与えられている。
 わたしっていったいなに?
 下半身に激痛が走った。
「痛い痛い痛い!」
 直腸が破れるんじゃないかと思った。
 そのまま気が遠くなった。
 いったい何回わたしを失神させたら男たちは気がすむんだろう。‥‥‥


 からだを撫で回されていた。目を開けると黒崎がいた。
「おい、ずいぶんひどくいたぶられたみたいだな」
 黒崎はわたしのからだに残ったロープの跡を調べていた。


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