初体験1-2
裕美が、私の事を気遣って、「処女膜」を大切にしてくれるのは分かるんだけれど、それが重荷だった。
私、実はオナニーの時に何度か指を入れてました。
でも、自分のあそこの中に指を入れると、すぐに何かが当って、それ以上奥には入らなかった。
少し痛かったし。
それが、処女膜だと分かってる。
正確に言うと、そっと、ゆっくり指を入れると、処女膜の奥まで指が入った。
でも、やっぱり怖くて、乱暴には出来なかった。
だから、オナニーしていても、怖くなって来てしまって、結局クリトリスへの刺激で我慢してました。
それに、どんなに慎重に指を入れても、子宮には届かなかった。
だから、朝オナニーして、昼間裕美とHな事して、夜寝る前にまたオナニーしても、「最後」にいけないもどかしさ。
辛かったな〜(笑)。
それを見かねていたみたいで、ある日、裕美が言いました。
「先輩、前、初めて一緒にHな事した時話した事覚えてますか?」
「なに?」
「私が3人の人と付き合ってるって言った事。」
「ああ、覚えてるよ。」
「3人目、は秘密って言いましたよね。覚えてます?」
「うん。」
「誰か分かります?」
「え〜、分かんない。
ってか、ちょっと聞きたくないかも・・・。」
いつもの裕美とのHの後、そんな会話をしました。
「先輩、男の人とHしたいんでしょ?!」
「・・・。」
「どんな人としたいですか?」
「そりゃ、好きな人と・・・。」
「好きな人、いますか?」
「・・・。」
「先輩、化学のY先生の事、どう思います?」
「え?」
ろくな先生がいなかったけれど、化学のY先生はまだマシだった。
でも、全校生徒憧れの的、って感じじゃない。
一部、熱狂的なファンもいたみたいだけれど、私は「べつに」って感じだったから、気にしてなかったんです。
男の先生は年配の人が多くて、Y先生だけがまだ二十代で、若かっただけだと思ってたし。
それに、何人かの生徒とやっちゃったって噂もあって、それはそれで気にしてなかったけれど、自分から積極的にY先生と仲良くしたいとも思っていなかった。
「裕美! まさかあんた・・・。」
「正解! それは私で〜す!」
まいりました(笑)。
だって、私が裕美と初めてHな事したのって、六月の最初だよ!
その時に裕美が「三人いる」って聞いていたのを思い出して、ピンと来た。
でも、という事は、四月に入学して来て、たった二ヶ月で先生とHしちゃったんだよ、裕美は!
信じられなかった。どうやったらそんな事が出来るのか不思議だった。
その時ばかりは、裕美と仲良くしていて良いのかどうか迷ったくらい(笑)。
「どうして〜?」って、何を言えば良いのか分からなかったから、「とりあえず疑問形」で聞いてみた。
「どうして? って言われてもな〜。何となく。」
「今も付合ってるの?」
「いやだ〜、最初から付合ってなんかいませんよ。たまにHするだけだから。」
「・・・。」
「・・・。」
少し、二人とも沈黙の時間があって、私、気がついて言いました。
「だから『セフレ』か〜。」