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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第10話-2

「あ、葵くんの手は、ひ、ひんやりしていますね…」
 その冷たさが、逆に屹立を滾らせる。先端から劣情の証が滲み出て、葵の両手を介して、屹立全体に塗り込められていた。
「あの……」
 誠治の屹立を鎮めるには、手の愛撫だけでは足りそうもない。
「咥えても、いいですか?」
 それぐらい、その屹立は雄渾な様を、葵の眼前で顕わにしていた。
「よろしく、お願いします」
 破廉恥な自分の分身を、それでも受け入れて、さらに、“口戯”で愛してくれるというのだから、何を拒む理由があるだろう。
「誠治さん……」
 愛おしさを込めた、葵の呟き。

 ちゅ…

 と、その愛くるしい唇が、誠治の屹立の先端に、キスをするように触れた。
「う」
 ほんのわずかな接触であるのに、先端から湧き上がってくる劣情は、計り知れないほどの熱量を、誠治の全身に振りまいた。

 ちゅ、ちろ、ちろ、ちろ…

 と、葵の唇から小さく覗く舌が、屹立の先端を啄ばむようにして、艶かしく動く。
 玉虫色に変幻する、微細な愉悦の立ち上りは、“口戯”をしてもらっている時に味わえる、独特の快美であった。
「誠治さんの……とても、固くて……熱いです…」
 蕩けるような表情で、葵が吐息を零す。
 その息を浴びて、誠治の屹立は悦びのあまり、先端から滲み出る劣情の溶液を、ごぽり、という様子で拭き零した。
「ん……」
 葵がそれを舌で舐めとる。そのまま、屹立の先端部を全て覆うぐらいの勢いで、べろり、と、さらにひと舐めした。
「お、あ」
 堪らずに、誠治の腰が揺れた。
 その動きを制するように、葵の手が、屹立の根元を掴む。そして、唇でもう一度、先端に口づけをしてから、葵はそれをそのまま、己の口中に含み入れた。
「く、う」
 口内独特の挿入感が、誠治の屹立の先端を包み込む。裏の部分は舌の柔らかいところで撫で回され、陰茎の外周は大きさの変わる唇の圧迫に晒され、葵が喉の奥から吹き付けてくる熱い吐息が、もっとも敏感な屹立の最先端に浴びせかけられる。
「ん、んぉぅ……んむ……ん、むぅ……」
 誠治の屹立を、口の中に迎え入れて、葵の興奮も高まっているらしい。先端を舌で啄ばんでいたときとは違う、大胆なスロート・アクションで、なまめかしい吐息を折りませながら、“口戯(フェラチオ)”が生み出す熱量を、自分の身体にも受け止めていた。

 じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…

「くっ……」
 唾液と陰液が混ざり合い、淫靡な音が葵の口から毀れ出る。おそらく彼女も、そんな淫らな音が出るように、舌と唇を上手く連動させているのだろう。
 葵の口内で、全身を愛撫される喜びを享けて、はちきれんばかりとなっている誠治の分身は、完全にその主導権を彼女に委ねていた。
「ああ、葵くん……素敵だ……」
 誠治もまた、葵が口で生み出してくれる愉悦に、心を満たされていた。その両手が葵の頭を優しく包み込み、“口戯(フェラチオ)”の上手さを褒めるように、何度もその髪を優しく撫でまわしていた。
「ん、んぅん……」
 雌犬のように、体をゆすって、それを喜ぶ葵。舌と唇の動きが活性化して、喉の奥まで飲み込むくらいの勢いで、より深く、より速く、より淫らに、誠治の屹立を愛撫するようになった。
「う、お、おぉっ…」
 目の前がちかちかするような、愉悦が弾けてくる。誠治は、膨れ上がってくる自分の欲望が、やがて腰回りに集ってくる感覚を、押し留めようとはしなかった。


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