幸福連鎖反応-3
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(す、すごく恥ずかしい……)
もう何度も裸を見られているんだから、今さら……と、ラヴィは必死で自分に言い聞かせなる。
琥珀色をしたルーディの瞳は、闇の中で金色に鋭く光っている。
初めてこの金を見た時は、恐ろしさに震え上がったが、今では見つめられて体中に熱が走る。
世界で一番、大好きな愛しい金色。
考えれば、こんな風に自分から脱ぐのは初めてだ。ルーディ以外には経験がないし、これからどうしたらいいのかも解らない。
今すぐシーツに包まってしまいたい衝動に駆られたが、次の瞬間抱き寄せられていた。
ルーディの肩に顎を乗せ、腰を浮かせた膝立ちの状態になってしまう。
「全部脱いで……」
少し上擦った声で催促され、淫靡な疼きが背筋に走る。
ぎゅっと目を瞑り、下着に手をかけて脚を引き抜いた。
すでに火照り始めていたそこが外気に晒され、ビクリと身を震わせる。
ルーディは黙ったまま、左手でよく出来ましたというように背中をそっと撫でた。
「次……どうするの……?」
静けさに耐えられず、震える声で尋ねた。
「じゃぁ、俺も脱がせて」
耳たぶを緩く噛まれ、促される。
いっそルーディにすがりついて、もう全部好きにしてくれと委ねてしまいたい。
だが、暗闇に慣れてきた目でシャツのボタンを必死に外す。
全部外せると、背中を撫でていた手が下がり、尻の丸みをなぞった。
「んっ!」
秘所に触れられた瞬間、湿った音と吐息交じりの声が同時にあがる。
「脱ぐだけで感じた?」
チュクチュクと水音を立てながら蜜壷をかき回し、ルーディが意地悪く尋ねる。
「あ……違……ん……んん」
「俺は凄く興奮したけど」
低く耳元で囁かれて、腰が砕けそうになる。
ルーディの首に両腕を回し、裸の上半身を擦り合わせるよう密着してしまった。
向かい合わせに座ったまま、ルーディは花弁を弄び、首筋や鎖骨に舌を這わせる。
快楽にいつも以上の羞恥が入り混じり、頭の芯が蕩けてぼうっとしてくる。
合わせた唇に夢中で吸い付き、いつのまにかラヴィからも積極的に舌を絡めていた。
「ラヴィ、もっとしてくれる?」
ねだる声に、コクコク頷く。
たった一人の愛するつがい。ルーディの為だったら、何でもしてしまう。
ズボンの下で硬く張り詰めている部分へ、そっと手を誘導された。
頬を紅潮させ、ラヴィはいきり立った雄を取り出す。改めて目の前にし手で触れると、いつもこんなものが身体に入ってくるのかと、驚いた。
両手でそっと持ったが、細かい技巧など知るよしもない。チラホラ周囲から聞いていた話を思い出し、思い切って口をつけてみた。
火傷しそうな熱と雄の匂いに、脳髄がいっそう痺れていく。
大きすぎて口の中に全部入らず、先端を咥え舌で表面をなぞる。少し苦味のある液体が滲み出してきて、一生懸命なめとった。
「んふ……ふ……う……」
溢れた唾液が口端から溢れ、顎を伝っていく。
ルーディの左手が髪や肩を撫で、時おりビクンと震える。
口の中の温度はどんどん高くなり、溢れる雫も量を増していく。ルーディも感じてくれているのだと、お腹の奥がキュンと切なく疼いた。
「っ、ラヴィ」
突然、腰を引かれて引き剥がされた。
「は……ラヴィの準備もしなきゃ……こっちに腰向けて」
「向けてって……きゃ!?」
腰を片手で掴まれ、クルンと向きを反転させられる。
仰向けになったルーディの上に乗ってしまい、しかもラヴィの秘所がちょうど顔の上来ている。
「や、やぁ!だめぇ!!」
「いつもやってるのを、ラヴィが上になってるだけだろ?」
おかしそうに笑われた。
「そ、そうだけど……」
確かにいつも、秘所を舐めてほぐされているが……恥ずかしくて気絶しそうだ。
「かなり新鮮な感じがするけど」
そう言って、ルーディは秘裂を舐めあげた。
「ふぁあぁ!!」
すでに愛液でドロドロになっているそこへ、指を突き入れられ、背を仰け反らせてラヴィは喘ぐ。
目の前には、ルーディの雄が唾液でベトベトに濡れ光っている。体格差が大きいせいで、首と舌をめいっぱい伸ばし、やっと先端をチロチロ舐めれた。
蜜壷に差し込まれる指は、もう三本になっていて、いつも以上に過敏になっているラヴィの体内から、愛液を掻きだし続けている。
抜き差しが激しくなり、舌が陰核を執拗に嬲りまわす。
「ん、あ、あ、あああ!!」
激しく身体を痙攣させ、絶頂に上り詰めた。
ラヴィを降ろし、再び上体を起こしたルーディが、情欲に満ちた目で見つめている。
「イったばっかで辛いと思うけど、入れれる?」
「あ……」