再会-1
電車に揺られ美紅は最寄り駅で降りた。
颯太が手伝ってくれたとはいえ、担任からの雑務のせいでいつもより遅い時間だ。
うっそうと茂る林のそばまで来たとき、美紅の足は止まった。
すぐ目の前に俊哉と和樹が立っていた。
「こんばんは、美紅ちゃん♪」
驚き声も出ない美紅に二人は素早く近づくと親しげに言った。
「この間は淋しかったよー、美紅ちゃん帰っちゃってさ」
「俺も。美紅ちゃんに会えるの楽しみにしてたんだから」
「と、通して下さい!」
背の高い彼らに囲まれ美紅は恐怖を感じながらも気丈に声をあげた。
しかし、二人は口に薄いを浮かべて美紅を見下ろした。
「冷たいなー。この前はあんなに楽しんでたくせに」
「そうそう。もっとしてって言ってたじゃん」
「なっ、なんのことですか?」
「とぼけたってダメだよ」
俊哉が携帯を取り出す。
いつの間に撮られたのだろう。
そこには恍惚の表情でペ○スをくわえる美紅が映っていた。
(嘘っ…!)
「これ見てさ、俺何回もヌイたよ」
「美紅ちゃんだって、俺らのこと思い出してオナッたんじゃないの?」
図星をつかれて恥ずかしさに震える美紅の腕を、男たちが掴む。
突然、夜の闇からすっ、と一台の黒いバンが現れた。
「乗って」
「嫌っ!」
激しく抵抗する美紅に俊哉は再度携帯をチラつかせる。
「これ、美紅ちゃんの学校の人に見せたら、どうなるのかなー」
(!!)
「みんな驚くよね。可愛い美紅ちゃんのこんなエッチな写真」
俊哉の言葉に美紅の身体中の力が抜けていく。
大人しくなった美紅を俊哉と和樹はスライドされたドアの中に押し込んだ。
車内には運転手とは別にもうひとり男がいた。
男は美紅が乗り込むとすぐに美紅の唇を奪う。
「んっ…!」
男は舌で美紅の唇や口内を舐め回し、それはキスというよりもっといやらしいものだった。
(いやぁっ…!)
隣に座る和樹も美紅の制服の上から胸をまさぐり始める。
「おい、和樹。まだ脱がせんなよ」
そんな後部の様子を助手席に座る俊哉がミラー越しに見て言う。
「分かってるよ」
和樹は口の端に笑みを浮かべて、美紅の身体をまさぐり続ける。
左右の男たちにいいようにされている間、車は俊哉のマンションに到着した。