美幸-2
「そんなー・・恥ずかしい・・・えっーー全部見たの?」
「い・・いやちょっとだけ・・」嘘を言っているのは解ってる。
「誰にも言わないでよ」と言う僕に「う・・ん、誰にも言わない・・・」と言いながらジュースを飲んだ。
「真吾君が凄く気持ち良さそうなのでびっくりして・・・」
「は・・恥ずかしいよ・・」と照れて見せる
思い切って「美幸はしないの?」と聞いてみると・・・恥ずかしそうな顔をしながら「教えない」と言うと下を向いた・・・
「僕の見ておいてずるいー」
「そんな・・・業とじゃないの・・・」と言いながら
「そこで聞きたいことがあるの・・・」
「何を?」
「あの・・・自慰・・・ってあんなに気持ちいいの?」
「なん・・で?」
「あのー・・・絶対内緒にして欲しいんだけど・・・」
「何?」
「私あんまり・・・気持ちよくなれない・・・の」
「えっ」
「自慰・・・女の子と違うでしょうけど・・・あんなに気持ちよくなるって・・・どんなかなって・・・」
「美幸は気持ちよくならないの?」
「う・・・ん・・・よく解んないんだけど・・・少しはね。」
カラオケボックスで何はなしてんだ・・・と思いながら、思わぬ展開に自分自身びっくりしている。
「どうやったら・・いいのかな・・・」
「どんな風にしてるの?」と言う質問に「うーんシャワーとか、触ってみるとか・・・」と曖昧だ。
「友達は?」
「恥ずかしくって聞けない・・・」
「僕だったらいいの?」
「だって真吾君の自慰見ちゃったから・・・いいかな・・って思って・・」
「そっかー」
正直返事に困った、話の内容は凄く興奮するものの、女性のやり方なんかよく解らない・・
困っていると「今度・・・教えてくれない?」とまたびっくりする話だ・・・
「えっ」
「もちろん・・・エッチは出来ないけど・・・真吾君の知っている範囲で教えて・・欲しい・・」
本気の動揺をしながら、ちょっと時間を置いて
「わ・・解った・・」とだけ短く答えた。
カラオケは盛り上がり、健司もいい感じの女の子が出来たようで・・・
僕も予想以上の結果にとてもよい宴だったと思い・・・美幸と帰路についた。
帰り道は他愛もない世間話をしたが、僕の頭は自慰のことでいっぱいだった。