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二兎追う方法、教えます
【学園物 官能小説】

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強請る兎-5

 午後六時。
 部活動は夜七時くらいまでしている所もあったが、保健室は午後五時過ぎには閉める。
 保健室の教員がその頃には帰宅するからだが、生徒からはさほど不都合は無かった。
 この学校は体育会系の部活動がさほど活発でないのと、生徒数そのものが少ない関係上、保健室の利用があまり多くないからだ。
 幸い病院もここから近くにあるので、万が一怪我をした場合はそちらに行けばよかった。

 そんな閉まった後の静かで薄暗い保健室に、何故かヨウコと二人きりでいる。
 ヨウコはどういう訳か保健室の鍵を持っていて、さも当然のように中に入った。
 窓にはカーテンが閉めてあったが、その外側からはボールを打つ金属音が聞こえてきた。
 野球部が練習しているのだろう。カーテンを開ければ、その練習風景も見えるはずだ。
 だが、開けて見ることは、今は出来ない。
 ヨウコが、制服の上着を脱いで、今スカートも外しているところだからだ。
 部屋は薄暗いが、何かうっかりすると外から見えてしまうかもしれない。
 そんな緊張感が俺を硬直させていた。

「ねぇ、リクオ君も制服、脱ぎなよ?」

 ヨウコが制服の上下を脱ぎ終えて、下着姿のまま、保健室のベッドに腰掛けている。
 そして、カーテンの手前に佇む俺を見つめて、そう声をかけた。

「そこのカーテン開けたら、あたしのハダカ、見られちゃうかもねェ?」
「……あの、本当に、ここでするんですか?」
「何よォ、リクオ君たら、あんなに硬くしておいてビビッちゃったのォ?」
「そんなことは無いですけど、万が一見られたらどうするんですか?」
「ハハ、大丈夫大丈夫、バレないって! それに、ちょっとドキドキ出来ていいでしょう?」

 濃紺のブラにショーツをつけ、ヨウコの組んだ足がベッドの下に伸びている。
 むっちりとした肉感的なふとももが、暗がりの中で白く光っているように見える。
 紺のブラに包まれ大きく膨らんだ谷間にしばらく目を奪われつつも視線を上に移すと、ヨウコの顔が俺の方に向いている。
 自らの下着姿をたっぷりと俺に見せつけて、俺の反応を楽しんでいるかのような挑戦的な顔をしていた。


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