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ビールで乾杯して、宴会の始まりでした。
私たち二人は朝から何も食べてなかったから、とにかくたくさん食べて、お酒の強い裕美は基本的に飲み中心でした。
美味しかったですよ〜。
裕美って、何をやっても上手いんです。
可愛いし、料理も上手いし、頭も良いし(行っていた大学は、超有名な私立大学)、勘も鋭いし、本当にずるい(笑)。
そういう人って、時々いますよね。
Hが好きすぎるのだけが「玉にきず」?!(笑)
お腹いっぱい、食べ終わって、裕美と二人で後片付けをしました。彼は、テレビを見ながらタバコを吸ってた。
裕美と二人で、食器を洗っていた時、聞かれました。
「H、ちゃんとしましたか?!」
「もっちろん(笑)。」
「そうですか、っていうか、先輩の顔、最初に見た時から分かってましたけど(笑)。」
「何それ?!」
「だって、顔がすっきりしてましたよ!」
「そうかな〜。」
「そうですよ。先輩分かりやすいし(笑)。」
「また、そんな事言って!」
二人で楽しそうに笑っていたら、テレビを見ている彼が私たちに向かって言いました。
「何だよ〜、二人して楽しそうに笑って! 俺の悪口か?!(笑)」
「そうで〜す!」裕美が応えました(笑)。
後片付けも終わって、三人でテレビを見ながら、もう一度お酒を飲み始めました。
彼も私も弱いから、すぐに顔が真っ赤になってました。
裕美一人、平気な顔で飲み続けています。
私たちの高校時代の話とか、パチンコ屋さんでの彼との出会いの時の話とかをして、大笑いしてたんです。
しばらくして、やっぱり裕美が口火を切りました。
そうです。
Hな話題です(笑)。
「私と透さんて、同じ年の生まれなんですよね。」って、裕美が言いました。
そうでした。
私、気にしてなかったんだけれど、彼は早生まれだから学年は彼の方が一つ上だけれど、生まれた年は一緒なんです。
「あ、何それ! 私一人オバさん扱いするわけ?!」
「そうじゃないですよ。逆! 先輩って、私たちより年上のくせに、いつまでたっても『放っとけない』っていうか、時々、年下みたいに思っちゃうんですよね。」
「何それ〜!」
「そうそう!」って、彼まで言い出しました。
「良く言えば『純情』、悪く言えば『子供』って感じだね。」だって!
「そうですよね。だから、どうしてもいじめたくなっちゃう時があるんですよ、先輩には!」
「そうそう!」
「ひど〜い! 『そうそう』って何?!」