投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

恥辱書店 他二篇
【レイプ 官能小説】

恥辱書店 他二篇の最初へ 恥辱書店 他二篇 6 恥辱書店 他二篇 8 恥辱書店 他二篇の最後へ

ネクロフィリアの夜-2

指定されたマンションの部屋の前に立つ。
呼び出しのベルを鳴らすと、すぐに男が顔を出した。
いままであたしが出会ったことのない、とびきりのいい男だ。

「やあ、まっていたよ」
男はにこにこ笑っている。
扉が開いて、部屋の中が見える。

なんて豪華な部屋だろう。
たぶん、あたしの4畳半の部屋の50倍くらいある。
ふわり、ふわり。
毛足の長いじゅうたんに感動しながら廊下を歩く。
きれいな花瓶や、高価そうな家具、それに大きな絵なんかがたくさん飾ってある。

部屋の奥には大きな広間があり、サングラスやマスクをしたひとが、何十人も部屋の壁沿いに立って楽しそうにおしゃべりしている。
きらびやかなドレス姿、蝶ネクタイにタキシード。
香水の上品な香りが漂う。

そして、床には水色のビニルシートが一面に敷かれている。
そのわきには何台かの撮影用カメラが置いてある。

広間にいる全員が、あたしのほうをみて、パチパチと手を叩いた。

なんてかわいらしいお嬢さんなのかしら。
ああ、ほんとうに素敵だね。
今日は来てよかったよ。
 
あたしが生まれてから、一度もきいたことのない言葉。
ゆっくりと笑ってお辞儀をすると、また大きな拍手が聞こえてきた。


ドアを開けてくれた男が、あたしに1枚の紙を見せる。
5千万の領収書だ。
あたしがだまされて金を借りた業者に、約束通り全額を返してくれたらしい。
まあ、あたしにはもうどうでもいいことだけど。

領収書が、ひらりと床に落ちた。

「さあ、はじめようか」
赤いネクタイを締めた男が言う。
広間にいた数人が、あたしに近づいてきた。

ぼろぼろになったダウンジャケットや、
シミのついたトレーナー、穴のあいたよれよれのジーンズ、
そういうものがつぎつぎ脱がされていく。

見ているひとたちは、笑ったりしない。とても静かにあたしをみている。
いつもの汚らしいものをみるような目じゃなくて、
それは温かく包み込むような視線だった。
心が弾む。
みんなに注目してもらっている。
そんなことがうれしい。

 下着に手をかけられた。
 脱がせてもらいやすいように両手を上げる。
たるんだ腹や、垂れた乳房がまるだしになって、ちょっと恥ずかしい。
黒くちぢれたあそこの毛も丸見えだ。

カメラはずっと、あたしを撮っている。

きれいだよ。
かわいいわ。

観客の声はどこまでも優しくて、あたしはちょっと泣きそうになる。

うしろから、だれかががあたしの乳房をつかんだ。
ぎゅうぎゅうと痛いくらいの強さでもまれる。
こんなの、どうってことない。
みんなが見るから、ちょっとだけ興奮した。


恥辱書店 他二篇の最初へ 恥辱書店 他二篇 6 恥辱書店 他二篇 8 恥辱書店 他二篇の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前