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『STRIKE!!』
【スポーツ 官能小説】

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『SWING UP!!』第7話-15

「桜子、少し足を立てて」
「う、うん」
 アキレス腱の張りを確かめるために、伸ばしていた足を折り曲げる。自然、太ももにもその動きは伝播して、付け根に当たるところまで動きの刺激が届いてきた。
「!」
 当然、ショーツを濡らすほどに潤い始めた桜子の秘貝の剥き身にもその刺激が伝わってくる。股間に力を込めていたので、少しだけズレたジャージの布地が、ショーツ越しに、濡れ光る秘貝の剥き身を擦りあげた。
「っ!」
 声を挙げそうになるが、何とか堪えた。
 …その、つもりだった。
(え、えっ……)
 じわじわと内股の奥から湧き上がってくるもの。ひとりであっても、大和との触れ合いであっても、何度となく身体の中で経験してきたその感覚…。
(え、ちょ……あっ……!)
 勢いこそ小さいものだが、桜子の中で刹那の光芒を弾けさせた。

 びくびくっ!

 と、反射によって、桜子のからだが一瞬震える。
(あ、あたし……!)
 勢いの小さいものだったから、それはすぐに収まった。
(あたし……ちょっと、だけど……イ、イッちゃった……)
 しかし、紛れもなく桜子は、エクスタシーに達していたのである。その余韻を表すように、ぷるぷると小刻みな震えが体を走り、それを止めることが出来なかった。
「えっと……桜子?」
 その反応は、大和にも伝わっている。
「ご、ごめんなさいっ」
 もう隠しおおせないとわかった桜子は、絶頂の火照りを残す顔を両手で隠していた。とてもではないが、大和の顔を見ることができなかった。
「ごめん、大和ぉ…」
 泣き出しそうな声である。けじめのない自分の身体の反応が、悔しかったのだろう。
「大丈夫だよ、桜子」
 もちろん、それを責める大和ではない。自分の指使いでここまで感じてくれたのであれば、それはそれで男冥利に尽きるというものだ。
「謝ることじゃないから」
「でもぉ……」
 駄々っ子のように、桜子は首を振る。
「仕方がないな」
 それをあやす方法は、ひとつしかない。
「あっ……」
 アキレス腱へのマッサージはもう九部九厘終わっていた。足を立てさせたのは、その張り具合を確認するためだったのだ。
 だから大和は、マッサージはもう終わりとばかりに、両手で覆い隠している桜子の頭をまるごと腕の中に包むようにして抱きしめた。
「好きだよ、桜子」
「ほんと……?」
「嘘なんか、言うもんか」
 腕の中に抱きしめた桜子の髪から、お風呂上りのシャンプーの香りが立ち昇る。それが、大和の中にある官能の炎に“昂ぶり”という名の燃料を与え、たちどころにして大きな燃え広がりを生み出した。
「あっ、大和っ……そこ、はっ……だめっ……!」
 大和の左手が、桜子の内股に添えられた。
「あ、あぁんっ!」
 軽く閉じていた股の間に、割り込むようにして左手が埋まり、中指で触れたその中心を、無造作に荒々しく上下に擦り上げた。
「や、大和……だ、だめだって……!」
 びくびくっ、と桜子のからだが震えた。それは間違いなく、官能が起こす反応だった。
「や、大和ぉ……」
 ようやく顔を見せてくれた桜子の瞳は、熱い潤いで満ち満ちていた。
「だめなのかい? こうして欲しかったのに?」
 ぐにぐに、と中指が蠢く。
「あっ、んくっ………!」
 ようやくにして与えられた快楽の刺激にたまらず、桜子の頤が反った。


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