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ゆっきの日記
【女性向け 官能小説】

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裕美1-10

 さっきまでの事を口するのは、何となく出来ないでいました。少し、空気が重い気がして、気分を変えるように言いました。
 「じゃあ、私、お風呂入るから、少し待ってて。それとも先に入る?」
 空気が重いって思っていたのは私だけだったみたい。裕美は相変わらずの感じで、明るく言いました。
 「あ〜、先輩、お風呂でオナニーする気でしょう?!」
 図星でした。さっきも書いたけれど、とにかく早く一人になって、本格的なオナニーじゃなくていいから、とにかく少しだけでもあそこをいじりたかったんです。ものすごく濡れているのが分かって気持ち悪かったのもあるし。でも、裕美がそばに居たら触れません。
 精一杯虚勢を張って言い返しました。
 「もう、いい加減にしないと怒るよ。私、ファーストキスだったんだからね!  まさか、女の子にファーストキスを奪われるなんて、信じられない!」
 泣きはしなかったけれど、本気で少し悲しかったし。
 「あ、ごめんなさい!! ほんとにごめんなさい! 私、先輩の事が好きで我慢できなかったんです。」
 裕美の態度が急変しました。さっきまであんなにあっけらかんとしてたのに、今にも涙を流しそうな感じで、正座までしておじぎをして、謝ったんです。
 裕美には勝てません。もともと、ちょっと悲しかっただけで怒っていた訳じゃないし、なによりもすっごく気持ち良くて、もっと続けて欲しかった、っていうか、もっといろんな事して欲しかったくらいだから、そんな風に謝られて、それでも許さない事なんて、私には出来ませんでした。
 「あ、ゴメンゴメン。そんな怒ってないから・・・。」って、私まで謝ってしまいました。
 裕美は、上目遣いで私の方を見て「本当ですか? 本当に怒ってないですか?」と言いました。その表情は初めて見るものでした。怒られた子供が、大人を下から覗き見るような表情。
 本当にずるいんです。笑顔も、泣き顔も、怒った顔も、寂しそうな顔も、全部可愛いんです。絶対に、ちゃんと計算してる。その後、今まで何度そんな表情に騙され続けている事か(笑)。
 「そんな顔されたら、許すしか無いでしょう。」
 私は笑いながら言いました。
 その後現在に至るまで、何度も繰り返される事になる、最初の台詞でした。
 「じゃあ、先輩、背中流しますから、一緒に入りましょ!」
 もう、あっけらかんとしています。その変わり身の早さは天才的です。
 でも、一緒に入ったらあそこを触る事が出来なくなっちゃうし、また何されるか分からない、っていうか、何かされたいという気持ちもあったけれど(笑)。
 「だめだよ。うちのお風呂そんなに広くないし、お母さんたちまだ起きてるだろうし。」
 「そうですか? 分かりました。じゃあ、先に入って下さい。」
 あっさり引き下がられて、拍子抜け!(笑)


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