生徒はお嬢様!?-12
「このクッキーが特に自信がありますわ♪」
お茶の入ったカップと共に、クッキーを差し出される。
「……いただきます」
それをそのまま受け取り口に運ぶ。
「……ん」
「ど、どうですか?」
瞳をキラキラと輝かせながら撫子が感想を聞いてくる。
「自信作と言うだけあって、美味しいな」
「まぁ♪」
嘘でもお世辞でもなく、本当に撫子が作ったクッキーは美味しかった。まさか撫子にこ
んな料理スキルがあるとは、夢にも思わなかったよ。
「他にも色々ありますから、たくさん食べてくださいな♪」
「あ、ああ……しかし、そろそろ勉強を」
俺は撫子のお菓子を食べにここに来たわけじゃないんだ。勉強を教えに来た以上、その
役目を果たさなければならない。
「その必要はありませんわ♪」
「はぁ? 何を言って――――うっ!?」
な、何だこの感覚は!? 頭がふらふらとする。意識が朦朧と……
「実はお菓子の中に睡眠薬を混ぜたりして」
「撫子、おま――」
「うふふ。これで今日の勉強は出来なくなりますわね?」
く、クソッ! まさか食べ物の中に睡眠薬を混ぜてくるとは……コイツ、そこまでして
勉強をしたくないって言うのかよ!?
「でも安心してくださいな。違う方の勉強はしますので――」
「な、なに――っ!?」
「まぁ、とりあえずお休みなさい彼方さん♪」
「くそ……」
そろそろ意識を保つことが出来なくなってきた。このまま、撫子に嵌められて俺は――
「……んっ、ちゅっ、ちゅぷ……はんっ」
何か、水を啜るような舐めているような音が聞こえる。
「じゅぷ……んんっ、ん……ちゅ、んぁっ!」
その音は段々と激しさを増していき、俺の耳に大きく聞こえてくる。まるで、誰かが俺
の耳元で長い飴でも舐めているかのような……
「ちゅ、ちゅぱっ、はっ……彼方さんのおちんぽ、大きくで咥えるのが大変ですわ……」
は? 今、何か不穏な言葉が聞こえなかったか? 俺のチンコがどおうとか……
「睡眠薬で眠らせたのはよかったのですが、どうせなら精力剤も入れておけばよかったわ」
なにやら聞こえる撫子の言葉。あぁ、そういえば俺は撫子に嵌められて眠らされたんだ
ったよな? 一体、いつまで眠っていたのだろうか?
現状を把握するために意識を覚醒させ、眠りから覚めさせる。
「……んちゅ、ぱっ、んふっ……ぁ、彼方さん起きたんですね」
「…………おい、何をしてるんだお前は」
目が覚めて一番初めに飛び込んできた光景。それは、撫子が俺のチンコに舌を這わせて
いる光景だった。
「何って……んむっ、れる、ちゅっ……れろれろ、彼方さんのおちんぽを味見しているだ
けですけど?」
「味見ですけど? じゃねぇよ! 何をバカなこと――っ!?」
撫子の愚行を止めさせるために身体を起こそうとすると、ガシッと何かに引っ張られた。