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生徒はお嬢様
【コメディ 官能小説】

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生徒はお嬢様!?-27

 このオッサンは一体、誰のことを言っているのだろうか? もしかしたら、撫子の母親
のことでも言って――
「はろはろ〜♪ 実は私のことだったりして〜♪」
「――教授っ!?」
 オッサンと同じように天井から降りてくる教授。こんな変な芸当が出来るのはオッサン
だけかと思ったけど、まさか教授も同じタイプの人間だとは思わなかったよ。
「手を出すとは思ってたけど、こんなに早いとはね〜私もビックリだよ」
 オッサンと同じようなことを言う教授。何であなたが此処にいるんですか?
「ちょうど九条ちゃんとお酒を飲んでたら、いきなり始めちゃうんだもんね〜」
 ちょ――っ、教授も俺と撫子のやり取りを見てたっていうのかよ!?
「立派に育って私は嬉しいわ」
「…………」
「もうっ! 何でそこで撫子ちゃんみたいに『ありがとう教授』みたいなことを言えないの?」
 ぶー、ぶー、と文句を垂れる教授。あのですね、俺がそんなこと言うはずがないでしょ。
 それに何で撫子とオッサンとのやり取りを再現しないといけないんですか。
 明らかに必要のない行為ですよね?
「真面目なのはいいが、少し面白みにかけるか」
「そうなのよね。真面目なのはいいんだけど、せめて九条ちゃんくらいにぶっ飛んでくれ
ないとね〜」
 オッサンほどにぶっ飛べって、無理に決まっているじゃないか。ハッキリ言って二人は
特殊すぎますからね。あんなアホなこと、そうそう出来るものじゃない。
「つまらんな」
「つまらないわね〜」
 同じリアクション。頼むから、あんた達の尺度で物事を測らないで欲しい。
「お二人とも、あまり彼方さんを苛めないでくださいな」
 撫子が俺の前に立ち、二人を諌める。さすが撫子。お前だけは普通であって――
「彼方さんは苛められるより弄る側の人間なのですよ。勿論弄られるのはわたくしですが……」
 あ、ダメだ。やっぱり撫子もおかしいわ。一瞬でも撫子に期待をしたのがダメだったの
かもしれないな。
「ははっ、早速仲のいいところを見せ付けてくれる」
「あまりの仲のよさに妬いちゃいそうだわ」
 何なの、この人達。こんな明らかに常識から逸脱したような人達とこれから先、一緒に
やっていかないといけないのか。
 かなり憂鬱になりそうだ。
「彼方さん? 暗い顔をしてどうかしたのですか?」
「……いや、なんでもないさ」
 人間性にやや問題のある人達だが、上手くやっていくしかないよな。そのための知識は……
残念ながら持ち合わせていないが、これも勉強の一つか。
 家庭教師としてではなく、今度は藤原彼方個人として九条家に教えてもらわないといけないな。
 この規格外な人達と共に過ごしていく術を……

「せっかく息子が一人増えたんだ。今日はパーティーだな」
「いいわねそれ。教え子が独り立ちをする場面を見られるのね」
「彼方さんの晴れ舞台ですか。それは楽しみですわ♪」
 俺の意見なぞ無視をして勝手にパーティーの段取りを決めていく三人。受け入れてもら
えるのは嬉しいが、もう少し俺の意見を尊重して欲しいな。
「さぁ、パーティーだ!」
「思いっきり騒ぐわよ!」
「ふふ、今夜は楽しくなりそうだわ♪」
「…………」
 はぁ。もう勝手にしてくれって感じだな。
「ほら彼方くん」
「何をぼさっとしてるんだい」
「早く行きますわよ」
 三人が手を差し出し付いて来るように促してくる。まったく、この人達は――
「分かりました。行きますよ」
 もう色々と考えるのは面倒だ。このアホ達みたいに俺も今を全力で楽しむとするかね。

 九条家の人間として。


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