耽ける兎-9
五分ほどして送られた画像は、極めつけのものだ。
その女性は、もうショーツを履いていない。足を広げて、直接股間にローターを当てている。
薄い陰毛をローターを持った白い手が覆い隠す。
画質が少し荒いので、股間の中心の様子が薄ぼやけているのが残念極まりなかった。
一番そこを見たいのに……。
だが、その失望を上回る驚きが、その画像の中にはあった。
彼女の尻の方から、何かがはみ出ているのだ。というか、何かが尻に挿入されているのか。
はっきり見えないが、お尻を慰める道具なのではないか。
黒っぽい小さな球状の連なりが少しお尻から出ている。
あろうことか、顔も半分見えてしまっている。
今まで隠していた顔が画像に出てきている。間違いなくツキコの顔だった。
俺が見たことないような蕩けた瞳をして、自慰に耽けっている。
本来顔は隠すつもりだったのだと思うが、もうその余裕も無かったのだろうか。
俺はそのツキコの妖しい表情を見ながら、無意識に自分の勃起を扱いた。
この女を抱きたい。このいやらしい女を、メチャメチャにしてやりたい。
乱暴な想像をしながら、激しく扱いた。
本文には、もうイキそう、と書いてあった。
これはきっとツキコのイキ顔なのだ。俺の勃起で、彼女の顔をこんな風に歪めたい。
そう思った時、したたかな量の精液が俺のものから吹き出した。
頭がクラクラするような快感。この快感を、ツキコと一緒に味わいたい。
射精し終えると、心の高ぶりが徐々に落ち着いて、強烈な眠気が俺を襲った。
しばらく待ったが、もう眠気の方に俺が耐え切れそうにない。
ツキコもこうやって、気だるくも心地よい気分で横になっているのだろうか。
隣にツキコがいないのが残念だ、そんな事を考えながら俺は眠ってしまった。
メールは、結局、それ以降送られてくることはなかった。