THANK YOU!!-7
「お前、何で俺ん家の電話番号知ってんだよ!?」
『アハハ!!すっごい、今更だねー!・・秋乃ちゃんに聞いたんだよ』
秋乃・・?・・・あ、柊!?
・・うん、妙に納得。
アイツも一枚かんでたのか・・。
はぁ・・結局、アイツには小学校ん時から敵わねぇってことか・・。俺には何人居るんだ、そういう奴。
・・・てか、今日絶対増えたよな。
まあ・・いいか。
「理解した。・・わざわざ、ありがとな。・・連絡、頼む」
『うん、了解。じゃあねー』
軽い挨拶が聞こえたと思ったら、すぐに電話は切れた。
俺は、しばらく受話器を握り締めながら、そこに立っていた。
それこそ、親が不審に思って声をかけてくるまで。
・・瑞稀。悪いな。
お前の思惑にはそう簡単に乗ってやらない。
俺は、全てを知った。お前の気持ちまで、全部。その上で、お前を待つと決めた。
お前が帰ってくるまで、会えるまで、別れるまで・・何が何でも想い続けてやる・・!
・・いや・・俺は別れる気は全く無いから・・、ずっと。
ずっと、お前を想い続けてやる!
そして、この日からちょうど4年が立った今日。
俺は、紫波からの連絡を受けて母校である小学校へと全速力で走っていた。
アイツに、瑞稀に会えるまで・・あと少し。