付き合い始めて一週間…事件は起きた。-3
私に対する脅迫メール。内容はこうだった。
『これ以上麗音君に近づくな。明日までに彼と別れろ。
次彼に手を出したら殺す。なお、このメールが届いたことは誰にも話すな。
話したら容赦はしない』
「…」
「真菜ちゃん?何々?まさか本当に脅迫メール?」
楽しそうに零美が私の携帯を覗き込もうとする。慌てて携帯を閉じた。
「ちょっと、勝手に見ないでよ…」
「だって深刻な顔してるんだもん〜んで、誰からだった?」
「彼から。用もないのにメールしてくるなっての…」
「うわ〜愛されてるねぇ〜。んで?どんな内容だった?」
「大好きだよ。だってさ」
いかにも彼がメールに書きそうな言葉を適当に言っておく。彼女たちは「ひゅーひゅー」と茶化してきた。
とりあえずは騙せているようだ。ホッとした瞬間、再びさっきのメール。
「おっ、またラブコール?」
「…そうみたい」
今度は一人で体育館に来いと言うメール。どう考えても罠でしかない。
行くわけないだろ…と思っていると、こんなことが書いてあった。
来なかったら彼にお前の秘密をばらすと。
秘密の内容まで書いてあった。
「…なんでこんなこと知ってるのよ…」
「ん?真菜ちゃんどうしたの?」
「あぁ、いや…ごめんね。どうしても会いたいってうるさいから行って来る」
そういって私は教室を飛び出た。