付き合い始めて一週間…事件は起きた。-2
彼との交際がばれて数日後の放課後…
私は、クラスメイトたちから質問攻めという名の拷問にあった。
彼は「長くなりそうだから先帰るわー」と言って帰っていった。
気を使ったのか知らないが、余計なお世話である、むしろ助けてほしかった。
「麗音君とはいつから付き合い始めたの〜?」
「の前にきっかけが聞きたいな〜」
恋愛話が好きな零美、それからふわふわした髪の毛が特徴な伊藤 奈々(いとう なな)
ポニーテールにめがね。そして誰に対しても敬語口調が特徴の、安藤 笑美(あんどう えみ)この三人は麗音と同じ、昔からの幼馴染で仲もいいのだが…
やはり話したくないことは話したくないのである。
「ねぇねぇきっかけは〜?どっちから?」
「麗音のほうからじゃないかな〜。彼、結構積極的に真菜に話しかけてたし…誰から見てもほれてたしね〜」
「付き合う前からなんか恋人みたいでしたしね」
「そうそう、もうお前ら結婚しろってほど仲良かったし」
「…ちょっと、本人抜きで話進めないでよ」
「だって、真菜ちゃん口割らないもん」
「分かったわよ…話せばいいんでしょ!話せば!」
「さっすがぁ〜」
結局私は三人に全てを話した。付き合い始めたきっかけ。
付き合い始めた日。その他もろもろ。
「…でも大問題だよねぇ〜…学校の人気物お二人が付き合うなんてさぁ〜。
真菜ちゃん、危ないんじゃない?彼、ファンクラブとかできてるんだよ?
ファンクラブの会長に殺されちゃったりして」
縁起でもないことをいう彼女。このときはまだ知らない。
この話がのちのち現実になることを。
「…そうなったら零美が助けに来てくれるよね?」
「あは☆もちろん見捨てるね〜♪自分の命が惜しいから」
笑顔で言う零美。もちろん冗談である。彼女はいつもそういいながら私を心配してくれるいい親友なのだ。旗から見れば、どう考えても最低なことをいっているようにしか見えない。が、私には分かる。
「大丈夫よ〜今のは冗談。そうなったら…僕たち三人ですぐさま駆けつけるよ♪」
「…あぁそう」
「大丈夫だよ、真菜。少なくとも私は行くから」
「そうですよ!零美さんはともかく、私も必ず行きます!」
「ありがとう。二人とも」
「僕にお礼はないのかね?」
「君はどうせ見捨てるんでしょ。私のこと」
「だからあれは冗談だって〜」
あはは〜と笑いながら言う彼女。少し悪いと思っているようで、ごめんと笑いながら謝っていた。
「まったく…」
ため息をついたとき、携帯にメールが送られてきた。
知らないアドレス。見てみると、驚くべきことが書いてあった。