ボーイミーツガール-8
ソレがゆっくりと動き始める。ちんこからの刺激はどんどん強くなってきてたけど、それとは異なる感触が、ボクのお尻の穴からむずむずと伝わってきた。何だろう、この感じ? ちんこを咥えられるのも、お尻の穴の中を弄られるのも、初めて経験するという意味では変わりがないんだけど、それぞれの感触が全く違う。
喩えて言うなら、ちんこからの刺激は、雷に何度も直撃されてからだがひとりでに痙攣しているような感じで、お尻の方は、内側の一点から、ゆったりした波紋のような甘い痺れが、からだ全体に、じわじわと広がっていく感じだった。
ボクは、黒衣Aのまんこに吸いついて、舌先でクリトリスを転がしながら、お尻の穴の中で蠢くソレの動きを意識して追っかけ、なぞっていった。
「…はぁ…はぁん…はぁ…」
目だけを動かして声の方を窺うと、エリーちゃん(仮)は、さっきよりも息を荒くして、奇妙な道具の先端を自分のまんこに擦りつけながらオナニーをしていた。
アレは、さっき見た、ふくよかナツコさん以外の2人のぽっちゃりさんが股間に埋めていた黒くて太い棒のような物と同じ使い方の道具なんだろう。エリーちゃん(仮)が握っているモノのカタチをを見て、ようやくソレが何なのかが判った。要するに、女の人同士が両端を挿入し合ってセックスを楽しむための “性具” なんだな。反り返った張り型を2つ根元でくっ付けたブーメランのようなカタチをしていた。
(再び解説しよう。オナニーに耽っている木更津エリーの意識は、既に別世界へトリップ中だったため、<ピー音>ーーーブーメラン!! などと叫ぶ余裕が全くないのだった・作者注)。
頭巾を被っている黒衣たちと違って、エリーちゃん(仮)が快感に悶えている表情がまともに見えているので、とてつもなくイヤらしい。からだの自由を奪われ、様々な性体験を強要されている身ではあっても、想いを寄せている女性のアラレもない姿を目の当たりにして、ボクは、股間がさらにヒートアップしていくのを感じていた。
「…ぅん…あ…ぅあああ…」
大きくエラの張ったソレのアタマの部分が、妖しい光を放つ濡れたまんこの中にずぶずぶと埋まっていき、切ない喘ぎ声が淫靡に響く。エリーちゃん(仮)は腰を浮かして、ソレをまんこの奥の方まで導いて行った。
「…あぁ…入った…」
エリーちゃん(仮)は、甘い吐息を漏らしながらソレをまんこに馴染ませるように何度か抽送を繰り返した後、ソレを挿入したまま、おもむろに立ち上がると、ボクが2人の黒衣とイヤらしいことをしているベッドのすぐ傍までやって来た。
目の前のまんこから口を離して首の位置をズラし、そちらの様子を窺ってみる。ボクのお尻の穴を責めていた黒衣Bがからだから離れてベッドの脇の床へ降りた。そこへ入れ替わりにエリーちゃん(仮)が上がって相対し、ボクの足下へ仰向けにからだを倒した。まんこから突き出した “性具” の先端が何かを狙い済ましたように屹立している。
「…お願い…」
その声に応えて黒衣Bの手がベッドの脇から伸び、テラテラと妖しく光っている “性具” の先端を握ってボクのお尻の方へ導いて行った。エリーちゃん(仮)も、その動きに合わせて、ベッドについた手に力を入れ、からだの位置をズラしていく。
そ、そんなモノを入れるの? さっきの取っ手みたいなヤツの倍くらいの大きさはあるかもしれない。いや、それほどでもないか? でも形がヘン――三段にくびれている感じ――だ。
って言うか、間接的にとはいえ、エリーちゃん(仮)のまんことボクのお尻の穴が繋がっちゃうわけで、いいのかいいのか? ちんこは相変わらず黒衣Aに吸われていて蕩けそうだし、どうしようボクは、いやいや、ボクはどうすりゃいいんだよ!?
「…ちょ…待っ…ぅあ…」
抵抗の意思を言葉にするより早くソレがボクの中へ入って来た。押し広げられる感覚が半端ないけど、今まで段階を踏んできた所為なのか、不思議なくらいスルッと先端部分がお尻の穴の中へ収まってしまった。
「…力を抜きなさい…」
エリーちゃん(仮)がオーダーしながら腰の位置を動かして “性具” の角度を調節し、先端をボクのお尻の奥の方へ少しずつ押し込んでいく。
んぐぅ……。思わず呻き声を上げてしまうボク。しかし、痛みもイヤな感じもなく、お尻の穴の奥の方から、何か奇妙な充実感のようなものが湧いてくるのがわかった。
「アナタの人生、変わるわよ♡」
エリーちゃん(仮)がウィンクしながら、両手の指でつくったピストルでボクを撃ち抜いた。