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〈聖辱巡礼〉
【鬼畜 官能小説】

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〈聖辱巡礼・其の四〉-5

{昨日のコンビニまで来い……またマワしてやっからよ}


通話が切れた瞬間、和成は車を方向転換し、また来た道を戻り始めた。


『捜す手間が省けたな……』


和成は一人呟くと、自分の携帯電話を取り出して何処かへと掛けた。


『……俺だ。若い奴ら5人くらい集めろ。場所は〇〇駅だ。もたつくなよ』

(!!!!)


今の台詞で幹恵は確信した……和成は毒ではなく〈猛毒〉なのだと……今さら後に引く訳にも行かず、このまま流れに任せる他はない……後悔にも似た感情が沸き上がる中、車は駅へと着いた。


「ご、ごめんなさい……私……レイプされて……それを撮られて……私……うぅぅ………」


突然、幹恵は言葉を詰まらせて泣きじゃくり、シートの上で小さく蹲った。

あの勝ち気な女が、こんなにも弱々しくなっている……幹恵は和成の情に訴える事で、自分にはなんの含みも無いと印象付け、この〈願い事〉の後の不当な要求が向かないように、どうにか繕っていた。
梨沙子や、これまで毒牙に掛けてきた少女達の事など退けて、自分は被害者だと宣う……自業自得という言葉は、幹恵には無いようだ。



『……悪いけど囮になってくれないか?コンビニに来た奴らを捕まえて、あとは全員芋づる式にな……』

「……わ、分かった……」


幹恵は逆らえなかった……確かに自分が囮になれば、男達は一網打尽に出来るはず……きっと、和成は自分にこれ以上の危害が及ばぬうちに、助け出してくれるはず……乗りかかった舟から今さら降りる訳にはいかないのだ。


『……幹恵……もう辛い思いはさせないからな。怖いだろうけど頑張ってくれよ』

「!!!!」


思いがけない優しい言葉に、幹恵は極度の緊張感から抜け出せた……和成は口にはしていないが、自分がレイプされていた事をさっきの通話で知ってしまったし、今のか弱い女性の演技に騙されていると微かにだが思えたからだ……と、この街には不釣り合いな黒塗りの国産高級車が、ぞろぞろと駅の駐車場に入ってきた。
目を丸くして助手席で縮こまる幹恵の周囲は、黒や紺色のスーツを着た恰幅の良い男達に埋め尽くされた。


『おいおい、随分と集まってくれたなあ?』


和成は運転席の窓を開け、集まった男達に話しかけた。
一目で堅気ではない集団と分かる男達を和成は統べている……頼もしくもあり、恐怖でもある……だが、それは最初から分かりきっていた事……もしも何か要求されたら、蓄財を分ければいいし、あの憎くて狩るべき三人娘も報酬にしてしまえばいい……。



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