塾女編 その2-2
居間で演歌番組に夢中の時枝を残して寝床に入る、あと2日の辛抱だ。
パレ−ドの日がやって来る。
パレ−ドは商店街の大道りを2周する短いル−トだ。
市は商店街の売り出しのチラシも配るということで道路の使用許可をだしった。
3時ころになると暇なおじさんやおばさんが沿道に集まってくる。
「この街はパレ−ドが好きだね」
「まったくだよ」
おばさんたちはあきれていてる。
「ピ−ス生命が開店するんだって」
「奥さんたちがレオタ−ドで踊るんだって」
近所の床屋のおじさんの目が光る。
カメラおやじたちも登場だ。
望遠レンズ装備のおやじも。
目的は一目でわかる。
「車道には出ないでください」
警備員の声が飛ぶ。
最初は神輿だ。大きい。
ピ−ス生命の浅川が借りてきたものだ。逞しい褌姿の男たちがかついでいる。
「ワッショイ、ワッショイ」
野太い声が飛ぶ。
信用金庫の娘たちの視線が白い褌や日焼けした太い足にいく。
カメラを抱えたデブが隣のデブに「あいつら露出狂だよ」
ロリコンのくせに。
つぎは香苗ちゃんや由美ちゃんたちの登場だ。
コスチュ−ムは夏に大人たちを驚かせたオレンジのレオタ−ドだ。
生地が薄いため少女たちの成長期の体のラインが沿道の観客たちにもよくわかる。
ロ−アングルおやじたちが観客をかきわけてシヤッタ−チャンスを狙う。
香苗がバトンを頭上で回すたびにレオタ−ドが引っ張られ夏よりも成長し
たお尻が大きく露出する。
最高のシヤッタ−チャンスだ。
「香ちゃんお尻が大きくなったよ」
「男、知っているのかな」
三年間香苗のエロ写真ばっかりとってきたおじさんの会話だ。
車道にまで出って、少女たちにカメラを向けている禿のデブがいる。
「そこのデブ邪魔だよ」
おやじたちの声もきにしない。
腕には広報の腕章が。
広報なのに少女たちの笑顔より、大人びた下半身にカメラが向いている。
香苗のレオタ−ド姿を足元からあおり撮りしている。
引き伸ばして家族で魅るんだ。
このおやじ頭がおかしい。
少女たちの後方から来るのは10人ほどの奥様チ−ムだ。
全員、額を魅せるようにして髪をうしろでまとめている。
少女たちとは10センチ近くも身長差がある。
プロポ−ションのよい奥様たちが白のレオタ−ド姿でバトンを振りながら
こぼれるような笑顔を魅せる。
胸元もVにひらいているし足のほうもハイレグだ。
魅せつけるように横尻がたっぷりと零れる。
「すごい」、「すごい」
驚きの声がしぜんとあがる。
「いいケツしてるよ」、「スゲ−太もも」
ビ−ル片手のおじちゃんからは品のない声も。
何人かの奥様が沿道のおじさんたちにチラシをくばりはじめる。
近くで見ると本当に美人でエロい。
乳房もプルプルと弾んでいる。
チラシには「保険のいろいろなこと私たちがご説明に伺います」
「体で保険をとるんでしよ」
「最低よね」
容姿に自信のないママたちの軽蔑の声がする。
人ごみのうしろで浅川がにやにやしている。
この支店の成功もまちがいない。
六平は、ガ−ドレ−ルのまえでしゃがみこんで興奮をおさめていった。
スラックスの前が勃起してしまい立てないのだ。
奥様たちの美貌にはおどろいった。
色は白いし手足はすらっとのびている。
役所の倉庫から広報の腕章を盗んできて大正解。
特等席で撮影ができった。
ヒップはTバックのようになっているしまえは、形が浮かび上がったり
透けったり。
奥様達が捲れってしまったレオタ−ドを直し合っている様子も撮影でき
った。
麗しき友情だ。
もちろん中心はりつ子だ。
いろいろなおやじにカメラを向けられて。
真っ赤になって。
可愛すぎる。