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最後の贈り物
【姉弟相姦 官能小説】

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第2章・心から結ばれた三人の姉弟-3

「輝が誰の事が好きなのかは知らないけど....好きになったんなら....好きなままでいいんじゃない?」
「えっ!?」
遥香は優しい笑顔を見せた....
「私は......好きになってはいけない人なんていないと思うよ......」
「それはハル姉ちゃんが僕の好きな人が誰かを知らないから......」
(ハル姉ちゃん....もし僕がハル姉ちゃんの事が好きだと言ったら....僕の事を軽蔑したりしない?)
「そうかもしれない....でもね人の心はモラルなんかで縛れないよ!誰かを好きになる事は悪い事じゃないわ!」
(勇気を出して告白して....そうすれば私も......)
「そうかなぁ.....」
(そんな事言って....もし告白したら....僕の事を変態扱いするんじゃない?)
「そうよ!誰かを好きになるって悪い事じゃないわ!それが誰であっても....」
(だから勇気を出して!輝!)
輝は何か考え込んでいるようだった....暫くの間輝を見つめていた遥香は
「悩まなくてもいいって言っても簡単にそう出来ないよね......答えが見つからない悩みに....今は辛いかもしれない....でもね....きっと輝を成長させてくれるわ!私で良ければいつでも話しを聞いてあげる....それぐらいしか私には出来ないから....」
そう言って遥香はソファーから立ち上がった。
「ゴメンね....力になってあげられなくて......おやすみ輝......」
遥香はそう言って体の向きを変えた。
(遥香!あなたは輝の事が好きなんでしょ!何を躊躇う事があるの?あなたから告白しなさい!そうすればあなたの望みは叶えられる!輝の悩みも解決されるのよ!)
遥香の中でもう一人の遥香が訴えかけていた....しかし遥香はその声に答える事が出来なかった....
(輝!告白してしまえ!ハル姉ちゃんならきっと今まで通りに接してくれる!お前の悩みが解決するかもしれないぞ!)
輝もまた遥香に告白する勇気が持てなかった....
遥香がリビングの外に出た時
「やっぱり....ダメなの?」
後ろから声がした。遥香が振り返ると菜摘が壁に寄りかかりながら廊下に座っていた。
「ゴメン....」
遥香はそう答えて部屋に向かった。菜摘は輝に声をかけようとしたが、輝がうなだれていたので声をかけずに部屋に戻った。
「臆病者ね....」
部屋に戻った遥香はベッドの上で膝を抱えていた。もしも自分の心に正直になれたら....きっと輝と結ばれる事が出来たろう....遥香自身それを望んでいる部分があったが一歩踏み出す事が出来なかった....それは輝の気持ちがはっきりとわからなかったからである....出来るなら二人同意の上で....遥香はそう望んでいた....



遥香に聞いてもらったおかげで輝の気持ちが少しだけだが軽くなっていた。まだまだ明るく笑える程ではなかったけれど....
7月も終わりに近づいた日....
「ナッちゃん今日会社の仲間と飲み会だから遅くなるんだって!」
帰宅した輝に夕食の準備をしながら遥香が言った。
「そうなんだ....」
「今日は先に夕食を食べてしまいましょうね!」
遥香はどこか浮かれているようだった。
「うん......」
輝はどこか浮かない顔をしていた。
「出来たら呼ぶね!」
遥香は鼻歌を歌いながら料理をしていた。
「ハル姉ちゃん....何か良い事があったの?」
「別に..何で?」
「なんだか機嫌良さそうだから....」
「そう?」
「うん....」
「いつもと変わらないと思うけど....もう少しで出来るから待っててね!」
「うん....」
輝はキッチンを出て行った。
遥香は決意を固めていた。気持ちが吹っ切れてしまえば心が軽くなった。それで輝の目に遥香が機嫌良さそうに見えたのである。




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