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最後の贈り物
【姉弟相姦 官能小説】

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第2章・心から結ばれた三人の姉弟-4

夕食の後片付けを終えた遥香はリビングでテレビを見ている輝の隣に座った。
「最近少し元気が出て来たみたいだけど....悩み事が少しでも解決したのかな?」
「えっ!?」
輝が遥香を見ると、遥香はあえて輝を見ずにテレビを見ていた。
「あの日から少し元気が出たみたいだけど....」
遥香はテレビから目を逸らさないで話しかけた。遥香はテレビを見たかったわけではなかった。ただ輝の顔を見れなかったのである。
「全然進展していないよ....あの日のまま....」
輝も遥香から目を逸らしてテレビの方を見た。
「ハル姉ちゃんが言ってくれた言葉....好きなんだったら好きでいていいんだ....そう思ったら....少しだけ心が軽くなっただけ....もし僕が元気が出たように見えたのなら....それはハル姉ちゃんのおかげだよ....ありがとうハル姉ちゃん!」
輝は面と向かって遥香にお礼を言うのが気恥ずかしくって目を逸らしていたのだった。
「別にお礼を言われる事じゃないわ....あれは....私がいつも思っている事....ずっと私自身に言い聞かせてきた言葉なの....」
遥香は胸の鼓動が輝に聞こえてしまうんじゃないかと思うぐらいにドキドキしていた....
「えっ!?」
輝は遥香を見つめた。遥香はテレビから目を逸らして輝を見つめた。
「私ね......輝の事が好きなの......」
「.........」
輝は何も言えなかった。まさか遥香も自分と同じ思いでいてくれたなんて....自分の気持ちを伝えなければ....そう思うのだが嬉しくて言葉が出て来なかった....
「おかしいよね....輝は弟なのに....何度も自分に言い聞かせた....輝は弟だよ!好きになってもどうしようもないんだよって....でもダメだった....輝には好きな人がいるって知っている....だから私の思いを押し付ける事はしない....でも.......」
遥香はそう話しながら
(私ってイヤな女ね....輝の気持ち知ってて言ってるんだから....)
そう思っていた....
「ハル姉ちゃん!僕....」
輝が言いかけた時、遥香は右手の人差し指を輝の口に当てて
「私の話しを聞いて....最後まで....今日は正直に言ってしまいたいの....輝には最後まで聞いて欲しいの......」
輝は黙って頷いた。
「私は....ずっと輝の事が好きだった....輝が私の初恋の人なの....って言っても恋って何かもわかっていない頃の淡い初恋だけど....中学生になって恋ってなんとなくわかるようになった頃は....輝が好きっていう気持ちは....輝が弟だから....弟として好きなんだって....好きな気持ちを勘違いしてるだけ....そう思ってた....ううん..今思えばそう思おうと自分に言い聞かせていたの......」
「ハル姉ちゃん......」
「私のこの思いが本当の恋だって気づいたのは....お父さんとお母さんが離婚して..輝と離れ離れになった時....バカだよね....輝と離れ離れにならないと自分の本当の気持ちに気づけないなんて......」
遥香はうっすらと涙を浮かべながら微笑んだ....
「輝と再び一緒に暮らせるようになるとわかった時....どれだけ嬉しかったか....輝が近くにいてくれるだけで幸せだったはずなのに....自分の気持ちを抑える事が出来なくなっていったの....輝には....好きな人がいる....輝の事を諦めなければならない....それはわかっているわ....だけど自分の気持ちだけは伝えておきたかったの....輝に迷惑をかけたくないから私の気持ちを押し付けるような事はしないわ....フッてくれていい....輝の事を諦められるように....冷たい言葉でフッてくれていい....だから自分を偽らないで欲しいの....」
(輝の答えはわかってる....わかってて私は....ズルい女ね私は......)
遥香は自分でもわかっていた....それでも輝への思いを偽って....普通の姉を演じていけなくなったのである....


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