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お風呂にて
【同性愛♂ 官能小説】

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田中君と-1

あれは中学生の頃だろうか、当時学校が終わると、遊びつかれて家に帰った夕方ごろ近くの銭湯に行っていた。

そこに同じ南中の生徒達が時折何人か来ていて、その中に田中君と云う1学年下のクラスも違うが学校ではかなり有名なやつがいた、何故かと云うと体は相撲取りみたいに大きくてごついのだがちょっと頭が弱く、知能が低そうで、それに少しどもりで皆に馬鹿にされていたからだが、時々僕と同じ頃にその銭湯に来ていた。

僕はそいつと付き合いが無く顔や名前は知っていても普段あまり話をした事が無いので、何時も黙って互いに口も聞かずに大きな湯船の中でも離れた所で風呂につかり、どちらかが先に挨拶もせずに出て行くのだった。

ある日その田中君ともう1人の常連でガソリンスタンド屋の倅、原田っていったかな、こいつは金持ちで学校でも威張っている、が入ってきて、すると田中君がそいつの隣に風呂桶を持って座り何か話しかけ始めた。

聞くともなしに聞いていると、田中が色々とおべっかを言っている様なのだ、いつも苛められているので、兄貴格の原田にお追従を言っている様なのだ。
そして聞こえたのが、“綺麗な肌だなあ、細っそりして色が白くて女みて、背中流そうか”等と云っている。だが原田は田中を相手にせずといった感じで、ろくに返事もせず、“うるせーな!”と云う感じで暫くして風呂を出て行ってしまった。

僕はその時何かを感じたのだが、取敢えず何時もの様に挨拶もせず出て行った。
何故なら田中君はちょっと馬鹿だが体が大きく声もでかいので学校では良く喧嘩をし、何時も負けはているが、いわゆる番長的な奴とも付き合いがあり、件の原田もその悪仲間の1人で僕はあまり係わりたくなかったのだ。

その後何日か経って銭湯で、又例の田中君が入って来た。
奴は湯船に入って僕の方を見ている様な気がしたが、僕は黙って例によって少し離れて湯船に入った。
田中君は僕には余り関心が無いのか、付き合いが違うからか、何時もは離れて話しかけて来る事も無かったが、その日は何か僕の方を見て話しかけて来そうな気がした。

僕は何か戦慄を感じながらもある種の期待感もあって、妙に興奮してきた。と云うか、この前に来たときに聞いた田中君の言葉、“綺麗な肌、細くて色が白くて女みて”を思い出し、何故か僕に向かって言い出しそうな気がして、僕は顔が赤くなり何か恥ずかしくなって来た。

普段僕の「あそこ」は小さくて、よく湯船の淵に腰掛けてそれを下に押し込む様にして両足を組むと、まだ薄い産毛の少し生えた陰茎が隠れて見えなくなり女性のあそこみたいに見えて僕の滑らかな細い腕や胸のあたりを撫ぜたりしていると華奢な女性になった様な気がして少し気持ち良くなっていたが、
何故かこの時はあそこが勃起してきて突っ立ってしまい人に見られたらどうしようかと思ってしまった。


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