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最後の贈り物
【姉弟相姦 官能小説】

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第1章・初めて結ばれた姉弟-2

ゴールデンウイークに入ってすぐに二人は母から呼び出された。指定されたレストランに着くと、母と菜摘が、もうすでに来ていた。
「遅れてゴメンナサイ!」
遥香が声をかけると
「私達が早く着いたのよ」
母が笑った。
「話しってなんなの?」
椅子に座ってすぐに輝が言うと
「慌てないで!お食事をしながらゆっくりとお話ししましょう!」
母がそう言ったので、暫くはたわいない雑談を楽しんでいた。
「実は....お母さん再婚しようと思うの....」
母がいきなり切り出した。
「おめでとうお母さん!」
真っ先に口を開いたのは遥香だった。
「別にいいんじゃない!」
菜摘は興味ない様子で料理を口に運んでいた。
「お母さんが幸せになるんだったら、僕は賛成するよ!」
三人共、母の再婚に賛成していた。再婚後は輝がこれまで住んでいた家で暮らす事にしたそうだ。
「僕の部屋に残っている物はそんなに大切な物じゃないから処分してもいいから!」
輝が言うと
「ゴメンね!輝....」
母が申し訳なさそうにしているので
「気にする事ないよ!」
それしか輝は言えなかった。



食事が終わって帰ろうとすると菜摘が話しかけてきた。
「ねぇ....今日そっちで泊まってもいいかな?」
「何遠慮してるのよ!いいに決まってるでしょ!」
遥香が答えると
「ありがとう....」
菜摘は嬉しそうに笑った。
帰りの車中で菜摘がほとんど喋らなかったのが少し気になったが、母が再婚する事もあったので、遥香も輝もあえて触れないでいた。

「ナッちゃん何かあったの?」
夕食も終わりくつろいでいる時、遥香が口を開いた。
「えっ?どうして?」
「ナッちゃん....いつもと違うから....」
「ハル姉にはかなわないなぁ....」
菜摘は苦笑いを浮かべた。
「実は....離婚する事になって....」
「えっ!」
「えっ!?」
遥香も輝も菜摘の言葉に声を失った。
「私が癌で子宮を摘出したのは知っているでしょ?」
「それが理由なら非道すぎるよ!!」
輝が思わず声を荒げた。
「ありがとう....輝....実はあの人....他の女の人を妊娠させちゃって....」
「だからと言って....」
遥香もまた不満そうだった。
「向こうの義父さんも義母さんもあの人を責めてくれた....本当に良くしてくれた....もしも逆だったら、私もこんな風に思わなかったかもしれない....」
「もう決めたの?」
遥香の言葉に菜摘は静かに頷いた。
「これからどうするの?」
「ここに戻って来てもいいかな?仕事の事を考えるとお母さんの家が良かったんだけど、お母さん再婚するっていうし....新しい仕事をなるべく早く見つけるから....」
「何遠慮してるの!ここはナッちゃんの家でしょ!」
「そうだよ!ハル姉ちゃんの言う通りだよ!」
「ありがとう....ハル姉....輝.....」
ゴールデンウイークの最終日、菜摘が戻って来た。向こうの両親は引っ越しの手伝いに行った輝にまで頭を下げて謝っていた。
父も母も菜摘の話しを聞いた時本当に驚いていた。母も義父も菜摘に仕事があるなら母の家に来たら?と誘ってくれたが、菜摘はそれを断って遥香達と暮らす事を選んだ。ここから仕事に通うのはキツいので新しく見つける事にした。


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