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最後の贈り物
【姉弟相姦 官能小説】

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第1章・初めて結ばれた姉弟-3

菜摘の新しい仕事は意外に早く決まった。父の友人が勤めている会社で、結婚や妊娠を期に三人が辞めてしまって困っているというのを聞いて父が紹介してくれたのだった。
新しい仕事も決まったので、菜摘は心機一転髪の毛を切る事にした。腰の辺りまであった髪の毛を肩の辺りまでにした。その美容院は小さい頃から引っ越すまで行っていた所だったので
「やっぱり双子の姉妹ね!遥香ちゃんとそっくり!」
美容師さんに言われて、遥香と同じ髪型にした事に気づいた。別に狙ったわけではなかったが偶然そうなってしまった。
美容院を出た時、遥香から電話があった。
「今日遅くなるから、夕食の準備お願い出来る?」
「輝は友達と食べて来るって言ってたし、私も外で食べて帰るわ!」
「それじゃあ私も外で食べて帰る事にするわ!」
「たまにはいいんじゃない?」
「そうね!」
菜摘は携帯を切って、時間を見た。夕食を食べるには少し早かったので近くの本屋で時間をつぶしてから食事して帰った。



菜摘が家に着くと、シャワーを浴びて廊下を歩いている輝と目が合った。
「ハル姉ちゃんお帰り!」
「ただいま....ご飯は?」
「食べて来た....」
輝はそう言って二階へと上がって行った。
「輝....私をハル姉と間違っている....」
シャワーを浴びながら菜摘は呟いた。新しい仕事も見つかって、以前のように前向きで明るい性格に戻りつつあった菜摘は以前のように輝をからかってやろうと思った。
シャワーを浴び終えて、バスタオル一枚を体に巻いて輝の部屋へと向かった。輝が遥香の事を好きだという事は気づいていたので、遥香のふりをしてからかってやろうと思ったのである。

「輝....ちょっといい?」
菜摘が遥香の真似をして少しゆっくりとした喋り方で声をかけると
「いいよ!」
部屋の中から声が帰って来た。
菜摘がドアを開けると、輝は課題のレポートを書いていた。
「今....大丈夫?」
「うん....今終わったところ....」
机の上を片づけて振り返った輝は固まってしまった。
「何してるの?ナツ姉ちゃん....そんな格好で....」
輝はやっとの思いで、それだけを絞り出した。
菜摘を見てはいけない....そう思うのだが菜摘から目を離せなかった。
「ナツ姉ちゃん....髪の毛切ったんだ....」
何も答えてくれない菜摘になんとか声をかけた。
「うん....でもよく私だってわかったね?」
菜摘は複雑な笑顔を浮かべた。
「わかるよ!何年ナツ姉ちゃんの弟をやってると思ってるの?」
輝はぎこちない笑顔を浮かべた。
「完璧にハル姉になれたと思ったんだけど....輝の目は騙せないか....」
菜摘はがっかりとした表情を見せた。
遥香と菜摘は一卵性の双子であるので容姿も声もそっくりである。同じ髪型で同じ服を着ていた時は、両親でも間違った程である。だから髪の毛をおろしていた遥香に対して、菜摘はポニーテールにしていた。話し方も少しゆっくりと話す遥香に比べ、菜摘は早口だった。
二人が高校生になったばかりの頃、いたずら心から髪型と服を二人で取り替えて、喋り方も替えた事があったが、輝だけは騙せなかった。
「どうしてわかったの?」
髪型と衣服を元に戻した遥香が輝に聞いているのを菜摘は偶然立ち聞きした。


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