戻るべき処-10
お互い裸でベッドの上に横になっている。
服を脱がすと、ナオコはほんのりとふくよかな体つきをしていた。
着痩せするタイプなのかもしれない。触れると、手に吸い付いてくるような、柔らかいふっくらした肌をしていた。
「あんな風に、服着たままなんて、初めてされちゃったわ」
「旦那さんは、してくれないの?」
「旦那じゃなくても、あんなことしないでしょう?」
「そうかな? でも、興奮したでしょう?」
「……ええ」
「モヤモヤ、もうなくなりました?」
「……ユウジ君の見てたら、またモヤモヤ、してきちゃったわ。なんでまた大きくしてるの?」
「そりゃ、こんな人妻が裸で横に寝てたら、そうなるでしょう?」
ナオコは体を起こすと、俺の股間にそっと触れた。
触れてから、指先で俺の幹を上下に擦っている。ナオコの瞳に情欲の炎が灯っている。
「ねぇ、ユウジ君、すっごく、硬いわ……石みたいになってる」
そう言うや、少し厚ぼったい唇で、俺のものを口に含んだ。
俺も横手でナオコの尻に手を伸ばして、ナオコの浅い部分に指を出し入れさせた。
ナオコはそれが気持ちいいのか、切ないのか、少し哀しそうな顔をして俺の指の動きに合わせて唇を上下させた。俺の勃起の表面に浮き上がった太い血管が、ナオコの唇に覆われては出てきた。それがとても淫猥な光景に見えて、俺自身も彼女の性器を口に含みたくなった。
俺は寝転がって、そのままナオコの尻をポンと叩き、こちらに差し出すように仕向けた。
ナオコは咥えたまま、少し恥ずかしそうに尻を俺の顔に向けた。
俺の顔の上に、ナオコのやや肉厚な陰唇が見える。俺はそれをしゃぶった後に、両手で秘裂を広げて唇をつけた。ナオコが俺のものから口を離して、あっ、と呻いた。
俺は構わず舌を出して、ナオコのピンク色の粘膜を舐め上げて啜った。
粘膜に開いた穴がヒクリと動き、ナオコがあああっ、とさらに大きな声を出した。
彼女は、もう俺のものを口にする余裕は無いようだ。
俺がフードから少しはみ出た肉豆に唇をつけると、ナオコは尻を上げて俺から逃げた。