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雑踏の片隅で
【その他 官能小説】

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戻るべき処-9

「俺、もう我慢できそうにないよ」
「あ、ああ、早く……わたしも、もう」

 勃起をナオコの尻にこすりつけ、陰唇にこすりつけ、入り口にこすりつける。
 ナオコがハーンと切なそうに声を出し、尻を揺さぶる。

「い、意地悪しないでェ……おちんぽ、ユウジ君の、おちんぽが欲しいのォ……」

 ナオコの口から下劣な言葉が俺の耳に届いた瞬間、俺は勃起をナオコの中心に添えて、腰をぐっと押し進めた。ゴム越しにじんわりとした締め付けとぬるりとした絡みつく感触。
 ナツコの口が大きく開いて、少し厚めの唇から歓声が漏れる。

「ん、んはッ! ふ……太いッ! ユウジ君の、太いわッ!」

 ナオコの声色は少し苦しそうで、眉間に皺をよせていたが、顔は少し笑っていた。
 その支離滅裂なナオコの声と顔に俺はどうにも興奮して、早くも射精しそうになる。
 動きを止めると、ナオコの尻がゆさゆさと動き、揺れ出した。
 俺はこみ上げてくるものに耐えながら、その揺れる大きな尻の動きに合わせ、腰を突いた。
 
「あ、あっ、あッ! ユウジ君! わたし、いきそう、もう、イクわ!」

 ドアに手を付いて支えていたナオコの体ががくりと折れて、床に手をつくような体勢になった。
 足は立ったまま、前屈をするような格好で、俺はナオコの腰を掴んで彼女が倒れこまないように支えてやった。ナオコの足がガクガクと震えている。
 俺も、もう限界が近づいている。嗚咽するようなナオコの内奥を遮二無二突いた。

「あああッ、ああああッッ!! イクイク、イクーッ!!!」

 ナオコがえげつなく大きな声で絶叫し、絶頂を告げた。
 俺は震える彼女の体を支え、ナオコのイキ声を聞きながらたっぷりと射精していた。


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