戻るべき処-11
「も、もう、駄目！ 駄目よ！」
「なんで？ 気持よくなかった？」
「馬鹿。だって、そのままされたら……」
「イケそうだった？」
「……ユウジ君ので、してほしいわ。それに、わたし、今日は大丈夫だから」
「……それじゃあ」
ナオコは俺の腹の上に跨り、俺のものを自分の奥にはめ込んでいた。
ゴムはつけていない。生のナオコの体内の感触を俺は感じていた。
俺はナオコの手を、下から握ってやっている。
彼女の顔は少し苦しそうで、どうしていいのかわからないように腰をモジモジさせている。
「ナオコさん、腰、動かしていいよ」
「あっ……ああぅ……やっぱり、太いわ……」
「苦しい？ 動けない？」
「中が広がってて……動くの、怖いわ」
「じゃあ、俺が動くから、お尻浮かせててよ」
「ああ、そんな……」
俺は少し中腰のような体勢になったナオコの尻に向かって腰を突き上げてやった。
途端に、ナオコの口から悲鳴のような大きな声が漏れる。
「あっ、あっ、ああっ、奥にあたって、すごい、擦れるゥ……」
「ほら、大丈夫だから、ナオコさんも動いてみて」
俺がゆっくり動かすと、ナオコも俺の腰を迎えるようにゆっくり動かした。
奥に達し、引きぬかれていく度に、ナオコの口から楽器のように高い声が出た。
俺自身も、彼女の柔らかな肉襞に扱かれ、入り口を絞られて快感を与えられ、我慢を強いられた。
油断をすると、放出してしまいそうになる。
やがて俺が腰の動きを止めると、ナオコは俺の腹に手を当てて、自然に腰を使い出した。
口からは断続的に獣のような声を出して、口の端からは涎も少し流れていた。
揺れているナオコの豊かな胸を、俺は下から揉みほぐしてやる。
ナオコが涎を流しながら、声を出した。
俺は、そんな彼女の姿が堪らなく淫猥で美しいと思えてならなかった。
そして、お互いに限界が近づいてくる。
「ああっ、ねぇ、ユウジィ……もうわたし、そろそろイクわァ……！」
「俺だって、もう……」
ナオコは腰を動かすのも限界なのか、俺の体に倒れこんできた。
俺は彼女の腰を浮かせて、下から硬直を叩き込んだ。
「うあああっ、イクわ、またイク！ ユウジ、ああっ、もう駄目、イクーーーーッ！」
ナオコが俺の体を抱きしめながら、ビクリビクリと震えている。
俺も、彼女の尻を両手でしっかり引きつけて、ナオコの最奥部にたっぷり射精した。
頭の中を揺さぶられるような快感に包まれながら、俺達はそのまま少し眠りについた。