欺く女子高生-3
後日、仕事を終え帰宅途中の電車の中であの女子高生を見かけた。
(萌える〜!)
間違いなくレイプリストには載らないであろう女子高生を見て萌えていた。
少し離れた場所に乗った武史。電車が走り出して少しすると、いきなり女子高生が大声を出す。
「ちょっと!何するんてすか!」
凄い形相で男を睨みつける。
「な、何もしてないだろ!?」
「嘘!!今私のお尻を触りましたよね!?」
「さ、触ってないよ!!」
「間違いなく撫でたでしょ!?この人痴漢です!助けて下さい!!」
すると何人かの乗客が男を取り押さえた。
「痴漢なんてしてんじゃねぇよ!」
「だからしてないって!」
「この子がされたって言ってるだろう!!」
「なんかの間違いだ!俺はしてない!!」
ちょっとした騒ぎになる。そして次の駅に着くと女子高生とともに電車を降ろされる男。取り押さえている乗客達は駅員に事情を話すと、すぐに連絡し警官を呼ぶ。警官が到着すると痴漢容疑の男は叫びながら連行されて行った。
そして泣きべそをかきながら女子高生も事情説明で構内の交番へと向かって行った。
(あんないい子に痴漢なんてした罰だな!泣いちゃって、可哀想に。しかし痴漢ていなくならないもんだね。痴漢よりレイプの方が楽しいのに。)
そう思いながら他の女子高生にムラムラしながら帰宅する。
「何かムラムラ収まらないなぁ。そうだ!久々に行くか!」
武史は覆面を持ち外出した。
とあるアパートの陰で覆面をかぶり身を隠す武史。そこへ女性が帰宅した。その女性がドアの鍵を開けた瞬間に飛び出し女性に話し掛けた。
「よっ、久しぶり!」
「あ…!覆面男さん!?」
そう、武史ヤリに向かったのは今はいない静香の部屋の下に住む麻耶だった。
「入るぞ?」
勝手に入り込む武史。
「か、勝手に入らないで下さい!!」
そう言いながらドアの鍵を締める。
「私、怒ってるんですからね!静香さんに酷い事して!!」
「あれは罰だよ。しょうがねぇ。」
「しょうがなくないでしょ!?」
「お前!あんまウダウダ言ってると同じ目に合わすぞ!!」
「!?ごめんなさい!もう言いません…!」
「よし。」
ソファーに座り寛ぐ武史、いや覆面男。
「何か飲みますか…?」
「ん?お前のマン汁。」
「そんな急には出ません!」
「出してやろうか??」
「結構です!だ〜か〜ら〜、何を飲むんですか!?」
「(ちっ、コイツ逆ギレしやがった。)こ、コーラを。」
「あ、うち、炭酸系ないんですよね〜。」
「…。じゃあ何があるんだよ?」
「午後ティーだけかな?」
「じゃあさっさとそれ出せばいいだろ!?いちいち聞くなよ!?」
「ちょっとぉ〜、それが物をもらう人の態度ですかぁ??」
「…(何なんだよ、コイツは!?)」
「あ、今、何だコイツはって思いましたよね!?顔に出ましたよ!」
「俺は正直だからすぐに顔に出るんだよ。」
「やぁだぁ、覆面してるんですもん、表情なんて分かる訳ないじゃないですかぁ?受ける〜!」
「…(こ、この女…!)」
笑いながら午後ティーを持ってくる。対面に座り、いきなり聞いてきた。
「もう一回聞きますけど、私ってレイプされたうちに入るんですか?」
「し、知らねぇよ!?」
「だってヤッた張本人じゃないですか!?レイプされたされないで私の人生大きく変わるんですから答えて下さいよ!?」
「お前、変な奴だな…。」
「覆面して勝手に人の部屋に上がり込んでジュース飲んでる人に言われたくないんですけど??」
「メンドクセー奴だな、お前。」
「な、何よぉ〜!」
「お前、あの署長との不倫、本当は嫌だったんだろ?」
「えっ…?な、何で知ってるんですか!?」
「わかるよ。」
「覆面男さんて、人の心が読めるんですか!?」
「あ、ああ…。だからあれだけ騒ぎを起こしても捕まらないのさ?」
思わず話を作ってしまう。
「覆面男さんて、すごぉい!!」
尊敬の眼差しで見つめる。
(コイツ、馬鹿だな、絶対…)
呆れる武史だった。