兄妹以上、恋人未満-3
見ているうちに、めちゃくちゃに体が熱くなって、じっとしていられない気持ちになった。まず胸のあたり……ちょうど乳首のあたりがじんじんと疼いて痛み始めた。ほとんど無意識に制服のボタンをはずして脱ぎ捨て、引きちぎるようにしてブラを剥ぎ取った。さっき映像の中の女がされていたように、強く力を入れて自分の胸を揉みしだきながら、ときおり乳首を指先ではさみ、こねるようにして弄った。
「んっ……!」
全身に鳥肌が立つような快感。もう止まらなかった。スカートを捲りあげ、下着の中に指を入れた。そこはおもらしでもしてしまったみたいにグチョグチョに濡れていた。どこをどう触ればいいのかもわからなくて、手のひらと指全体で割れ目を何度も擦りあげた。すぐに指がつるりと吸い込まれるように穴の奥へ潜り込んだ。少しざらついたその場所をゆっくりと撫でると、ぬるぬるした液体がたくさん流れてきて、くらくらするくらい気持ち良くなった。
「はあっ……あううっ……」
床にしゃがみこんだままの姿勢で、わたしは夢中で自分の膣内に指を突き入れた。撫でるだけじゃものたりない、もっと激しく。溢れてくる体液を掻き出すように指を動かしているうちに、一番奥の深いところから高熱が溢れだすような感覚がやってきた。背中が波打ち、足の付け根がびくびくと痙攣する。
「あああああっ……!」
力が抜ける。足の間から指がするりと抜けおち、わたしは荒い呼吸のまま、乱雑に散らかった部屋の床に体を横たえた。
暗い部屋の中で、視界がクリアになる。映像の中ではまだ女が喘ぎ声をあげている。テレビのまわりにはアダルト系のDVDが数枚積み重ねられ、壁には流行りのアイドルたちのきわどい水着カレンダーが貼られている。弟は17歳、こういうものに興味があってもおかしくはない。
静かに体を起こしながら、なんだか全身が軽くなっていることに気がついた。あんなに悩んでいた体の症状もイライラもすっきりと消えている。