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カラスの巣〜序章〜
【熟女/人妻 官能小説】

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第2話 愛に溺れて・・・・・・-1

「50って言ったら、俺の親と変わらない歳じゃないか・・・・・・」

「馬鹿言え・・・俺なんて最初の子だから、全然年上だよ。それよりも、自分の母親みたいな女を抱くってどうなんだろうな」

「さあな・・・・・・」

拓真は、浮かぬ返事で濁したが、身に覚えはあった。
不倫相手の人妻には子供もおり、母親としての母性も感じていた。
ベッドの上では、母親を汚すような罪悪感を覚えていたのだ。

「そいつはママに誘われたみたいなんだけど・・・チャイナドレスのスリットから見える黒いストッキングが、たまらないんだってよ・・・それで、思わずみたいな感じなんだ。ちなみに、チャイナドレスも黒で、全身黒尽くめみたいなんだ」

「まるでカラスみたいだな・・・・・・」

「ふふ・・・それは良いな。つまり・・・二階の寝室がカラスの巣になるわけか・・・・・・」

「寝室?」

「そう・・・そこのママは住み込みみたいなんだ。それで寝室に連れ込まれて、そいつは初めてを経験したわけだ」

「初めてって・・・そいつは童貞だったのか?」

「まあな・・・ただ、根岸も人伝えに聞いた話だから、その学生の事は知らないんだ」

「だったら・・・初めてだから、誰でも良かったんだろう?」

「それがだな・・・そいつは、よっぽどママの事が気に入ったみたいで、ほぼ毎日のように通ってるんだ・・・開店前の真昼間からよ」

「ふふ・・・でもよ、ここまで聞いておいて言うのも何だが、全部眉唾物の話だったらどうする?」

ここで初めて、拓真の表情は和らいだ。
それだけ直人の話は信憑性に欠け、馬鹿げた物だった。
しかし、次の話でその気持ちは裏返った。

「まあ・・・俺も直接聞いた分けじゃないから何とも言えないけど、ただ話の内容が具体的過ぎるんだよな・・・・・。それにな・・・その店の事も詳しく聞いたんだ。場所は、〇〇駅のすぐ近くにある飲み屋街で、店の名前は確か・・・・・・」


・・・・・・『rei』・・・・・・


同じ頃、とある駅前のロータリー。
生え揃うとする街路樹の若葉からは日差しが漏れて、春の陽気を伺わせた。
近くの時計塔の針は1時を過ぎており、昼下がりの光景だった。
そのロータリーから外れた細い脇道には、飲食店が立ち並んでいた。
日中にも関わらず、ほとんどの店は開いておらず、飲み屋街である事を伺わせた。

その飲み屋街ににある、一軒のスナック。
二階にある窓のカーテンは閉ざされ、人の気配は伺われなかった。
ただ、温もりを求め合う男女の呼吸だけは、静かに室内を支配していた。

はあ・・・はあ・・・はあ・・・・・・

男は、カーテンの隙間から差し込む日の光を背に受けながら、ピンクのダブルベッドの上で向かい入れる女を支配していた。
お互いが生まれたままの姿で、愛欲に溺れていたのだ。

「あっ・・・あっ・・・良い・・・凄く良いわ・・・だいぶ良くなってる・・・・・・」

女は、男の腰つきにたまらず抱きついて、背中に手を回しながら耳元で囁いた。

「はあ・・・はあ・・・僕もママの凄く感じます・・・はあ・・・はあ・・・・・・」

それに対して男は、女の首筋に舌を立てながら言葉を返した。

「それじゃあ・・・そろそろお願い・・・・・」

女に促されると、男は唇を重ねて、頂点へ向けて腰つきを激しく往復させた。
その度に、女は悦びの音色を上げて、男と肌を交わした。
二人は、恍惚の表情で至福を満喫しながら、最後を迎えようとしていた。

しばらくして女は、黒いスリップ姿でベッドに腰を掛けながら、鏡台の前で鏡をとかしていた。
その髪は美しく、あでやかに肩まで伸びていた。
一方隣では、裸のままタオルケットを腰まで掛けた男が、ベッドの上で仰向けに寝ていた。
手には煙草を持ち、満足気な表情で天井を見上げながら吹かしていた。
その男は、明らかに見た目は若く、以前このスナックを訪れた若い男だった。
当然の如く、鏡台の前で髪をとかしてる女は、ここのオーナーの年増の女になるのだった。


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