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カラスの巣〜序章〜
【熟女/人妻 官能小説】

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第1話 年増の女-1

カラン・・・コロン・・・・・・

「すいません。まだ開いてますか?」

店のドアベルが心地よく響くと、20代前半くらいの若い男が入ってきた。

「あの〜・・・大変申し訳ございませんけど、お店の方は閉店時間を過ぎておりますので・・・・・・」

カウンターの奥からは、黒いチャイナドレスに身を包んだ、店のオーナーと思われる年増の女が出てきた。
店の棚には、洋酒など含む酒が所狭しと並んでおり、年増の女の出で立ちも考えれば、スナック以外の何ものでも無かった。

「そうでしたか・・・・・・店の灯りが付いてた物ですからつい・・・・・・」

「あっ・・・いけない・・・忘れてましたわ。先ほど、最後のお客様がお帰りなされたばかりでしたから・・・・・・」

年増の女は、慌ててカウンターの奥に戻ると、スイッチを消して看板を下ろした。

「お客様、お一人ですか?」

再びカウンターに戻ると、若い男に尋ねた。

「ええ・・・まあ・・・実は、知人達と別の店で飲んでたんですけど、僕だけ置いてけぼりにされて終電に乗り遅れてしまったんです。それで・・・しばらくこの辺をうろついていたら、ここのお店だけ灯りが付いていたものですから、始発まで少しだけ御厄介になろうと思って・・・・・・」

この時、店の時計は3時を過ぎていた。

「あら、そうでしたの・・・・・・。う〜ん・・・どうしましょう・・・店の若い子は帰りましたけど、もし・・・私の様な者がお相手でも良ければ、少しだけお付き合いしますわよ」

「そんな・・・わざわざ常連でも無い僕の為だけに・・・良いですよ無理しなくとも・・・・・・」

「ふふ・・・私が無理をするよりも、お客様の方が気が引けてるんじゃありませんか?。私の様な年増が、お相手ですから・・・・・・」

「い・・いいえ・・・そんな事ありませんよ。ママのような綺麗な人が、お相手してくれるのなら、逆にこのような遅くの時間にお尋ねした事を、幸運に思います」

「あらあら・・・お客様は、かなりお若い方の様にお見受けしますけど・・・お世辞の方は、随分とお上手な事・・・・・・。ふふ・・・良いですよ・・・どうせ私も、このまま一人で飲むつもりでいましたの。ですから・・・お客様の方も、私にお付き合いしていただけるなら、余計なお代はお受け取りしませんわ」

しばらくすると二人は、店の奥のテーブル席に隣り合わせで座っていた。

「それじゃあ乾杯しましょう」

カチン・・・・・・

年増の女が、手際よく水割りを作って若い男に手渡すと、二人はグラスを重ねた。

「お客様は、学生さんかしら?」

年増の女は、若い男が平日にも関わらず、ネルシャツにジーンズで決め込んだ、カジュアルなスタイルを見て尋ねた。

「ええ、そうです・・・大学三年ですけど・・・・・・」

「それじゃあ・・・・来年あたりは就職活動などで、お忙しくなるのではありませんか?」

「ええ、そうなんです・・・この景気ですから、今からどうしようか頭を痛めています。ですから・・・そのうっ憤を晴らそうかと、知人と飲み歩いてたんですよ」

「ふふ・・・それで、お客様だけ置いてけぼりにされたわけね。もしかして、そのお店には、お気に入りの子でもいたのかしら?」

「いいえ・・・そう言うわけではないんです。ただ・・・少し深酒がたたり、快方されてたんです」

「あらあら・・・それじゃあ、私と飲んで大丈夫なの?」

「それは大丈夫です。しばらくうろついていたら、酔いもすっかり覚めました。まあ・・・これは、迎い酒って奴ですかね・・・ふふ・・・・・・」

二人の会話は弾んでいたが、時折若い男は、テーブルの下に目線を落としていた。
その目線の先には、チャイナドレスの深いスリットから覗く、黒いパンティーストッキングを履いた、年増の女の悩ましい脚が垣間見えていた。
例え年増の女と言えども、若い男をみなぎらせるほどの魅力に溢れていたのだ。
思わず若い男のジーンズは、膨らみを露わにしていた。

この年増の女の見た目は、明らかに40代後半から50代前半くらいだった。
若い男が対象と見るには、年齢があまりにも掛け離れすぎていた。
それでも年増の女の身体つきは、タイトなチャイナドレスで浮き彫りになる、綺麗な線を描いており、若い男が虜になるのも無理も無かった。
顔つきの方も、どこか色っぽい流し眼に鼻筋も通った小顔で、男を魅了する顔立をしていた。
さらに、年増を覆い隠す濃い化粧に、肩まで長い黒い髪は、大人の魅惑を演出していた。
若い男は、年増の女に夢中になっていた。

「あっ・・・もう一つ忘れてましたわ」

年増の女は、突然何かを思い出したように立ち上がると、店の入り口の方に向かった。
その後ろ姿は、歩く度に腰つきをくねらせて悩ましく映り、思わず若い男はジーンズの上から膨らみを摩っていた。


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