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THANK YOU!!
【純愛 恋愛小説】

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THANK YOU!!-5



校門前に立っていた菜美は、瑞稀と秋乃が来た事に気づくと顔をあげた。
瑞稀がどうしようか迷っていると、隣に居た秋乃がずんずんと進み、菜美の目の前に立った。慌てて瑞稀も、その隣に立った。
暫く何も言わなかった三人だが、秋乃が沈黙を破った。

「・・何でココにいんの」

最初に問うのはこのことだった。確かに昨日の放課後待ち合わせしたが、瑞稀は秋乃以外誰にも言っていないし、秋乃も言ってない。拓斗が言うとも考えられない。
答えたくなかったのか秋乃を睨み返したが、秋乃の疑問詞がつかない言葉と有無を言わさない迫力に負けた菜美が口を開けた。

「聞こえたのよ。待ち合わせしてるのが。聞きたくて聞いたんじゃない」
「・・そうじゃない。何で今ココにいるのかって聞いてんの。」

あ、ナレーション間違えた。
秋乃が聞きたかったのは、ココで待ち合わせしているのをどうやって知ったのかじゃなくて、待ち合わせ時間ギリギリでココに居る理由だ。
ダメだなー、言葉足んないと・・もっと分かりや「黙れナレーター兼作者」・・・ハイ。

黙ってナレーションします。

「あ、秋乃。落ち着いて(色んな意味で・・)」
「瑞稀は気になんないの?何でこんな奴が瑞稀と鈴乃の待ち合わせ場所に居るのか」
「いや・・それは・・」

気にならない。と言ったら嘘になる。
答えに困っていると、菜美がボソッと呟いた。

「文句、言いたかったから」
「・・・え・・?」
「・・・・」

聞き取った言葉に瑞稀の頭が、一瞬フリーズした。


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