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花火
【女性向け 官能小説】

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サプライズ-4

私の呼吸が落ち着くまでの間、和生は優しく身体を撫でてくれていた。

「こういうサプライズはいかがでしたか?」

確かに今までこういう攻め方をされたことがない。
手首に結ばれた腰紐を解いてもらうと、隣に横たわっていた和生の首に手を回して、筋肉質な胸に顔をつける。

「エロ和生…」

良いとも悪いとも言いがたくて、そんな言葉でお茶を濁したが、言われた本人はその回答で満足だったみたい。

「じゃぁちょっと休憩もかねてエロ和生さんと一緒に露天風呂でも入りますか?せっかく部屋についてるんだし」

「うん」

一度イッてしまってけだるい余韻がまだ抜けない私を気遣って、着ていた浴衣をたたんでくれたり、風呂上りに着る部屋用の浴衣やタオルを用意してくれた。
和生のそういう優しさが好き。
全裸じゃなきゃ、もっといいんだけど。

少し汗ばんでしまった身体を洗い流して、2人で一緒に湯船に入る。
波の音と潮風が心地いい。
和生を背もたれにして、のんびりとお湯を楽しんだ。

「疲労回復効果があるらしいよ。少しは愛美の疲れを癒せたかな?」

背後から私の胸を弄んでいる和生に聞かれる。

「そういうことしないで聞いてくれれば、素直にうん、ありがとうって言えるのに」

思わずむくれる私などおかまいなく、

「だって目の前に大好物の桃が2つもあるのに楽しまないでいられるわけないでしょ?」

なんてしれっと言ってのける。

「それにおっぱいのコリも取れるかもよ?ほら、こんなにコリコリさせて」

今度は指の先で乳首を刺激する。

「和生がエッチなことばっかりするからじゃない。でも連れてきてくれてありがとう」

「どういたしまして。そろそろお返しが欲しいな」

「お返し?」

「うん。今度はオレのこと気持ちよくして」

「…お風呂上がったら、ね」

「オレはここでもいいけどなー」

「イヤです。そういう趣味はありません」

「ラブホのお風呂でするのは好きなのに?」

「だってここじゃ落ち着かないもの」

「たまには開放的なセックスもいいんじゃないですか?」

「いーやーだ!」

するり、と和生の腕の中から抜け出し、和生の顔めがけてすくったお湯をかける。

「あー、やったなー!」

しばらく子供みたいにお湯の掛け合いではしゃいだあと、ふと真顔になった和生に抱きしめられた。

「また来ような」

「うん…そのためには明後日からまた頑張らなきゃね」

「愛美は頑張りすぎないこと」

「うん」

素直に頷いた私の頭を、和生が満足そうに撫でてくれた。


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