初めてひとつに-3
「今夜があたしたちの本当に結ばれた日、だね。」
「え?どうして?」
「龍の身体の中で作られたものを、あたしがちゃんと受け止められた。」
二人はまだつながったまま抱き合っていた。
「僕、今とっても幸せな気分だよ。」
「あたしも。」
「真雪を本当に自分のものにできた、って気がする。」
「あたしも。」
龍は真雪の髪を優しく撫でた。
「実はね、真雪。」
「何?」
「僕、今までは、セックスしたくて君と付き合ってるのかも、って思ってた。」
「男のコだからね。」
「でも、今は他の子に誘惑されても断る自信がある。」
「変な自信。」真雪は笑った。
「本当さ。真剣にそう思うよ。もっとも僕を誘惑する女子がいるとは思えないけど。」
「と思うでしょ?」
「え?」
「実は龍は大人気なんだよ。あたしの高校の友だちの間で。」
「な、なんで真雪の友だちが僕のこと・・・。」
「時々龍、あたしの店に来たりするでしょ?」
「うん。」
「それに最近はあたしとよく一緒に街を歩くでしょ。」
「ま、まあね。」
「この前あたしの友だちのリサとユウナに会ったじゃん。モールのプリクラの前で。」
「ああ、そう言えば。」
「あの時は龍のこと、いとこだよ、って紹介したよね。」
「そうだったね。」
「それからあの二人、龍のプリクラよこせ、ってうるさいんだよ。」
「僕、プリクラ苦手。」
「っていうわけで、龍はみんなのアイドルなの。」
龍は頭を掻いた。「困ったな・・・。」
「弟にしたい、かわいい、ってみんな言ってる。」
「真雪はそのうち僕のこと、みんなに彼として紹介するの?」
「どうしようかなー。」
「なんでそこで悩む?」
「いとこのままにしとけば、みんなに誘惑されても本当に龍がなびかないかどうか、試せるよね。」
「だから、なびかないってば。」
「一途にあたしを思い続けられるの?あ、ああん・・・・。」
「どうしたの?」
真雪は頬を赤らめた。「龍ったら、また大きくなってきてるよ。」
「言ったでしょ。僕は真雪しか抱かないって。」龍は真雪を仰向けにして脚を開かせ、腰を前後に動かし始めた。
「あああ、龍、あたし、敏感になってる、」
「真雪、もう一度僕とイこう。」
「うん。龍、龍!」
「あああ・・・ま、真雪、真雪っ!」