拘束・汚辱-6
沼口は立ち上がり、口の中に残った龍の精液を飲み下した。「やっぱり若いカラダは最高だ。海棠、どうだ?気持ちよかっただろ?」
「帰りたい・・・帰してください・・・お願いです、先生・・・・・。」
力無く床に張り付けられたまま、龍は泣きながら懇願した。沼口は脱いだ自分のズボンのポケットから小さな銀色のデジタルカメラを取り出した。そして腹と股間を精液と唾液で汚された龍のカラダを上から撮影した。フラッシュが光る度、龍のカラダはびくっ!と反応した。
「海棠、明日も楽しもうな、先生ここで待ってるからな。」沼口はそう言いながら龍の手足に結びつけられたロープをほどいた。
「真雪さんの写真を消してください。」龍は裸のまま床にぺたんと座り込んで、ようやくそう言った。「僕のカラダで満足したんだから、マユ姉の写真を全部消してください!」
「マユ姉って呼んでるのか。仲いいんだな。」ふふん、と沼口は鼻で笑った後続けた。「俺は女に興味はない。」
「え?!」龍は鋭く顔を上げた。
「さっきのあれは作り話だ。」
「な、何だって?!」龍は立ち上がった。
「馬鹿なやつ。こうも簡単にだまされるとは思わなかったよ。」
龍は沼口につかみかかろうとした。しかし、沼口は龍の腕を逆にひねり上げた。「くっ!」
「無駄だ。海棠。」そして全裸の龍を床に引き倒し、つかつかと窓際に歩き、カーテンを全開にした。激しく雨が降っている。薄暗かった理科室が、白い戸外の光で満たされた。いくつかの傘が窓の下を駆け抜けた。龍は慌てて股間を手でかくし、近くに落ちていた下着を拾い上げて急いで身につけた。
「下手なことを考えない方がいいぞ、海棠。さっきのお前の写真は俺の手の中にあるんだからな。」
沼口はデジカメを見せびらかしながら準備室に入って、龍のズボンを持って出てきた。「ほら、返してやるよ。今日は帰りな。」沼口が投げてよこしたそのズボンに水で洗った形跡はなかった。龍は急いでそれを拾い上げて身につけた。
「じゃあ、明日。またこの時間に一緒に実験しようじゃないか。海棠。」沼口は準備室のドアを中から閉めた。そしてすぐに鍵がかけられる乾いた音が部屋中に響いた。
後にはただざあざあと降り続く雨の音だけが、龍の耳の中で渦巻くばかりだった。