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氷炎組曲
【ファンタジー 官能小説】

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錬金術師と可愛すぎる妻と洋ナシのワイン浸け-3

 *

 何やら妙な使命感に燃えたサーフィの申し出を受けるのに、ヘルマンはかなりためらった。
 世の中はギブ&テイクが信条だからして、こういう性奉仕も今までは普通に受けた。
 しかし、わざわざこんな事をしなくても、サーフィからはいつだって、それ以上のものを貰っていると思う。
 抱かれている時のサーフィは、普段にも増して可愛く色気がある。特にイク時の表情など、何回見ても飽きない。
 更に甘い声をあげて縋り付かれるだけで、十分に満足なのだ。

「……っ」
 短く息を呑み、あわてて片手で口元を覆い隠す。

 サーフィの口奉仕は、正直に言えばそれほど上手くない。
 それでも、どうやら自分にとっては、相手がサーフィというのが重要らしいと気付いた。
 柔らかいサーフィの胸は、プロの娼婦から技巧を駆使されるより、断然きもち良い。
 鼻に抜ける小さな声に、どうしようもないくらい興奮する。
 小さな舌で健気に愛撫する姿をもっと見たいが、それだけで達しそうになって、直視できずに我慢している。
 自分はいつも、サーフィにさんざん恥ずかしい思いをさせているが、いざ逆の立場になると困った。
 
 こんな風に積極的なサーフィも悪くない……どころか、とても良い。
 しかし、どうも気恥ずかしくてたまらないし……

 「っ……困ります!」
 しまいに堪えかね、無理やりに顔を引き剥がした。



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