錬金術師と可愛すぎる妻と洋ナシのワイン浸け-3
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何やら妙な使命感に燃えたサーフィの申し出を受けるのに、ヘルマンはかなりためらった。
世の中はギブ&テイクが信条だからして、こういう性奉仕も今までは普通に受けた。
しかし、わざわざこんな事をしなくても、サーフィからはいつだって、それ以上のものを貰っていると思う。
抱かれている時のサーフィは、普段にも増して可愛く色気がある。特にイク時の表情など、何回見ても飽きない。
更に甘い声をあげて縋り付かれるだけで、十分に満足なのだ。
「……っ」
短く息を呑み、あわてて片手で口元を覆い隠す。
サーフィの口奉仕は、正直に言えばそれほど上手くない。
それでも、どうやら自分にとっては、相手がサーフィというのが重要らしいと気付いた。
柔らかいサーフィの胸は、プロの娼婦から技巧を駆使されるより、断然きもち良い。
鼻に抜ける小さな声に、どうしようもないくらい興奮する。
小さな舌で健気に愛撫する姿をもっと見たいが、それだけで達しそうになって、直視できずに我慢している。
自分はいつも、サーフィにさんざん恥ずかしい思いをさせているが、いざ逆の立場になると困った。
こんな風に積極的なサーフィも悪くない……どころか、とても良い。
しかし、どうも気恥ずかしくてたまらないし……
「っ……困ります!」
しまいに堪えかね、無理やりに顔を引き剥がした。