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奥さまは…
【若奥さん 官能小説】

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結婚式二次会で濡れる奥さま-1

結婚が決まってから、彼女の家に食事に招かれることが多かった。

「この子ったら張り切っちゃって、あたしが手をだすと怒るのよ」

ある日の食事の時に、お義母さんがおかしそうに笑いながら言った。

「ダンナ様になる人に喜んで食べて貰えると思うと嬉しくって」

はにかみながら笑う彼女は結婚を機に専業主婦になる。

「全身全霊で家庭を守るからね!」

彼女の宣言を聞きながら、こんな可愛い奥さんが待っていると思うと、寄り道はできないなと思った。

こうしてお互いの家族にも祝福されて、オレ達が晴れてゴールインを迎えたのはホンの半日前のことだった。

彼女の花嫁姿はとても可愛かった。いや、それどころかまるで天使のように眩しくて、みんなに祝福されてはにかむ笑顔を見ているだけで 、淀んだ心が清められるようだった。

オレにとっては結婚式なんてどうでもよかったんだが、「綺麗な服を着た花嫁さんになるは小さい頃からの夢でした」で始まる両親への手紙を泣きながら読む彼女の声を聞くと、こっちもなんだかウルっときてしまって、やっぱりやってよかったんだなと改めて思った。

とにかく結婚式は無事終わった。宵から始まる二次会の場所は結婚式を挙げたホテルから近かった。

二次会の参加者の主な顔触れは大学時代の友人達で、彼女も同じ大学だったこともあり共通の友人も結構多かった。

そんな友人達の中ではオレ達が初めての結婚だったので、二次会の段 取りも文化祭のノリでみんな張り切ってくれたみたいだ。流行りの小洒落たレストランを借り切って盛大に盛り上げてくれた。

宴もたけなわ、オレはこの日のために急造されたヒナ壇席(オレは晒しもの席と思っている )から立ち上がり、軽くみんなに挨拶をした。

「みんな、今日は盛大に祝ってくれてありがとう。これから姫ちゃんと2人で頑張るけど、これからも応援よろしくな」

しばらく談笑し、程良くアルコールが回った頃に、友人達がめいめいが色々と聞いてきた。

「新婚旅行はどこ行くんだ」

「オーストラリア。ゴールドコーストだよ」

「おー!スッゲ―!新婚旅行の定番!ゴールドならぬ、やりまくるどコースト」

「バカか!」

「なんだと!旅行中、可愛い花嫁とやりまくるってか?うらやましい〜!」

「よかったなあ、姫ちゃんがやらしてくれないって泣いてたもんな」

「おい!いい加減なこと言うな。オレがいつそんな事言ったんだよ」

慌てて否定したが、実際のところ言っていたかも…

「旅行でやりまくるんだから、今日は2,3発で止めて早めに姫ちゃんを寝かせてやれよ」

「おー!新婚初夜―!姫ちゃんも期待してドキドキかもよ!」

アルコールの入った独身の男が寄れば、こんな感じになるのは仕方がないか。オレは苦笑いを浮かべるしかなかった。

「ばっかじゃない!姫ちゃんはそんな娘じゃないのよ」

そんなオレに代わって、女性陣が反論してくれた。

「そーよ、見てごらん。可哀想に困った顔をして真っ赤じゃないの」

「だって新婚初夜だぞ、バッコバコやりまくるに決まってるじゃないか!」

「げー最低、レッドカード!退場!」

女の子たちはそうフォローしながらも、やはり彼女に対して興味深々な好色な目を向けていた。

何故なら友人達の中では彼女は奥手で通っており、いつまでも子供っぽい外観はエッチな事には無縁だと思われていた。中にはいまだに彼女を処女だと言う友人もいるくらいだった。

みんながワイワイ好き勝手に言っている前で、彼女は真っ赤な顔をして下を向いていた。しかし、みんなは彼女の本性を知らない。彼らの一 言一言に彼女が目をトロンとさせてピクピクと反応していたことを。



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