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奥さまは…
【若奥さん 官能小説】

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序章-1

オレの奥さんの名前は「姫美」という。すれたところが無くて、名前の通りとても可愛い自慢の奥さんだ。

ごく普通の2人がごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をした。それも今日だ。実はオレ達は結婚したての新婚ほやほやなのだ。

しかし、そんな幸せの絶頂であんなことになるなんて…



2人が出会った場所は大学時代のバイト先のコンビニだった。しばらくして2人が同じ大学だという事が判明し、直ぐに意識するようになった。

オレの好みは可愛い系。彼女はまさしくオレのタイプだったので、彼女の事をロクに知りもしないまま、オレの方から告白をした。

突然の告白にビックリした表情を浮かべていた彼女だが、直ぐに満面の笑みを浮かべると、「嬉しい、ありがと…」と少し恥ずかしそうに言ってくれた。あとで聞くと、彼女の方もオレに好意を持っていたそうだ。

つき合いだしてから解ったことがあった。てっきり年下だと思っていた彼女は一つ年上のお姉さんだったのだ。その事実はオレにコペルニクス的な衝撃を与え、却って彼女にゾッコンになる作用をオレに及ぼした。

彼女は自分が年上だと解った途端、自分自身をお姉さんぽく見せようと懸命になっていたが 、オレにとってはそれが却って彼女の初々しさを引き出す結果となって、とても好感が持てた。

当然ながら彼女は一足先に大学を卒業してOLとなった。新人OLによくあるような新鮮な大人の世界に心奪われるようなことは彼女には無かった。

彼女は彼女のままで、それまでの通りにオレに接してくれた。

やがて時は過ぎ、彼女はオレの卒業を祝い、そしてオレの就職を喜んでくれた。

出会った日から3年後の同じ日。初めてのボーナスを貰った日にプロポーズをした。

その時の彼女は俯いたまま目に涙をためて、「嬉しい、ありがと…」と少し恥ずかしそうにしながらも、3年前と同じ言葉で快く同意してくれた。

親の教育方針なのか彼女はとても見持ちが固 く、つき合った当初は中々肉体関係まで発展はしなかった。

プラトニックな関係がしばらく続き、初めて 関係を許してくれたのがつき合って8ヶ月後のオレの誕生日だった。

しかし、一旦そうなってからも彼女と関係す る機会はとても少なかった。それはお互いが親の家に住んでいたことや、ラブホ代にお金を使 うことを堅実な彼女が嫌ったこと、また、彼女 の厳しい親から押しつけらてた道徳観念が影響していたからだった。

オレは悶々としながらも、大好きな彼女のた めに少ない機会を夢見ながら日々我慢していた 。

しかし、オレは以前から薄々気が付いていた 。それは結婚が決まった時くらいから確信に変わった。

ごく普通の2人がごく普通の恋をし、ごく普 通の結婚をした。はずだった…。

しかし、ただ一つ違っていた。

それは…



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