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白い世界
【幼馴染 官能小説】

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セカンドストーリー-4

 窓を見た瞬間、ふわりと優しい香りがした。
 
 アッと思った時には柔らかい物が唇に触れていた。

 目の前には綺麗な金髪と形のいい耳。耳には青い透明感のある石のついたピアスをしていた。
 子供のころにはなかった。きっと高校に入ってからすぐに開けたのだろうな。

 私は彼にキスされながらそんな事をふと思っていた。
 ただ唇を重ねているだけ。遠くで生徒たちが帰る声を聞きながら私達は長いキスをした。

 ようやく彼の唇が私から離れる。ふっと見上げた彼の顔に思わず顔が赤くなった。

 少し強めに私を抱き締める。
 私の手からするりとカバンが落ちるのと、彼がまた私にキスするのは同時だった。

 今度は深く重みのあるキスだった。ゆっくりと唇を舐め、さらに音を立ててキスされる。

 右手で頭を掴まれ、左手は優しくお尻を撫でる。
 スカートの上からゆっくり円を描くようにお尻を撫でられる度にゾワゾワと背筋を何かが這いあがってくる。
 くすぐったいその行為に身をよじって逃げる。だけど頭を掴んでいる彼の手がそれを許さない。

 彼の唇が離れると少しだけ頬が赤い彼がそこにいた。さっきのように冷たい顔ではなく切なそうな顔でじっと私を見ている。
 その瞳にこれから何が起こるか言われなくても分かる。

「あ....」

 拒みたいのに拒めない。
 頭の中では何をしたいのか分かっている。だけど体が素直に言う事を聞かない。

 怖さと好奇心、それと少しの期待。

 「里桜」

 唇に残る彼の感触。
 
 頭を包んでいた彼の手がブラウス越しに私の胸を揉む。

 心臓が高鳴る。
 
 でもその行為もお尻の時と同じ。くすぐったいしはずかしい。それ以外何も感じない。

 「ひゃん!?」

 急にお尻をなでていた手に力が込められる。お尻に食い込んでいく感触に驚いて私は思わず目を見開いて彼を見る。

 「何?感じた?」

 いたずらに笑う彼。私の反応に気を良くしたのか、お尻をなでていた手がスカートの中に伸びる。
 ひんやりとした手の触感と温度が太ももを捕まえる。
 力を込めて握られた瞬間、今までにない何かが一瞬だけ体を駆け巡った。

 くすぐったいとも、恥ずかしいとも違う。一瞬だけの感情に体の体温が少し上がった。
 
 「!?」
 声を出したいのに声が出てこない。
 何もしていないはずなのに勝手に息が上がる。
 
 彼がゆっくり耳の外側を舐めはじめる。生ぬるいその感触が体の神経に伝わる。
 体がぞくぞくする度にお腹の下の方に何かがたまっていく。

 耳を舐められるたびに彼の髪が頬に当たる。
 フワフワした彼の髪からはアップルシナモンの香りがする。

 まだ彼と友達だった頃、彼が一番好きなお菓子がアップルパイだった事を思い出す。

 


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