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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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飼育部屋にて-6

 エリナは山本と共に入口のソファに戻り、ここはどういう場所なの、と尋ねた。山本はエリナの隣に腰掛けて、そんなにたいした場所じゃない、と笑いながらゆっくりと話し始めた。

「ここは岡田さんのイベントに出す女たちの飼育場、それから俺の薬の出来を試す試験場といったところかな。あのイベントに自主参加するのはたいてい男たちだ。女もいるが、圧倒的に少ない。足りない分をここから補充している」

 山本がテーブルに手を伸ばし、煙草に火を付けた。白く細い筋がゆらゆらと天井へのぼっていく。強いニコチンの香りが鼻を突く。

「あの女のひとたちは……さっき岡田さんが言った『自殺志願者』?」

 山本はエリナの顔をじっと見つめ、静かに頷いた。表情から笑いが消える。色素の薄い肌がわずかに桃色に染まる。そのまなざしが凶悪な光を帯びてくる。

「この国にはいつのころからか、死にたがる若い女たちが溢れるようになった。誰もかれもがささいなことで命を終わらせたがる。仕事の悩みに、失恋に、ちょっとした挫折。でも、やつらの多くは自分で死ぬことも怖くてできない。俺はそういう女たちをネットの世界から拾ってきて、最後は望み通りに死なせてやる。ただ、そのまえに少し気持ち良くなってもらってからな」

「気持ち良くするために、薬を?」

「そうだ。ここに連れてきた日から、毎日薬を与え続ける。あれを打てば全身がおまんこになったみたいに気持ち良くなれる。痛みや苦しみ、悲しみ、怒り、そういうものを全部快感に感じられるようになる、そういう薬だ。ふん、まあ痛みを感じなくなったら生物としての危険信号がわからなくなるんだ。どのみち長くは生きられないけどな」

 苦痛を快楽に変えられる魔法の薬。まやかしの快楽にはそれなりの代償があるのだろう。それでもエリナは、その極限の快楽に強く興味を惹かれた。

「最後には……殺すのね?」

「まあな。イベントに連れ出して激しいプレイをさせるから、そのときに命を落とす奴もいる。体と心が壊れて使いものにならなくなった奴も処分する。いずれにしろ最初から死にたがっていた女たちだ。何も問題は無い」


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