The guard who loves me-5
――チャップ、チャップ、チャップ、チャップ・・・・・
―――パッシャン・・・・パッシャン・・・
「アッ・・・アッ・・・あんっ」
2人しか人影のないプールの水面に波紋がたち、プールサイドに音をたてて打ち寄せる。
ラグナに両手足を巻き付けたヲルバの口から先程までの強気な発言とは裏腹の、
甘いため息と喘ぎが漏れ続ける。
そんな彼女の悩ましい表情を間近に見つめながら、
そして“腰の動き”を止めることなくラグナは昔のことを思い出していた。
それは彼女と初めて出逢った時のことを――――