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〈不治の病〉
【鬼畜 官能小説】

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〈不治の病・其の三〉-11

「あ、開いてぇ!!お願い開いてよぉ!!!」


左手でキュロットを押さえ、右手でドアノブを捻るが、ドアノブはガチャガチャと鳴るだけで開かない。
辿り着けないと思っていた出口……ソコがどうしても開かない……絶望感が心を埋めていき、瞳から涙が零れた……。


『そのドアは開きません……よぉ!!!』

「嫌あぁぁぁッ!!!」


ドアを開ける事に夢中になっていた絵莉に、男は飛び掛かりざまにキュロットを掴み、そのままズリ下げてしまった。
絵莉も悲鳴を上げながらしゃがみ、どうにかキュロットを穿き直そうとしたが、男は掴んで離そうとはせず、しかも他の男達が笑みを浮かべて近付いてくる……もう逃げる事しか頭に無い絵莉は、またも立ち上がって逃げたが、ブラウスとニーソックスだけでパンティーを晒した姿は、滑稽を通り越して哀れである。


『早く逃げろよ?そのケツをプリプリさせてよぉ』


男達は笑いながら歩みを進め、絵莉を追い詰めていった。
両腕を前に出して、指先をグニグニと動かして笑う男達と、一緒に並んでカメラを構える男達……見るも悍ましい変質者同然の男の群れに追い詰められ、絵莉の瞳は恐怖の涙に潤んでいた。


(た、助けて……助けて……)


一縷の望みを賭け、絵莉は男達の腕を摺り抜け、さっき開かなかったドア目掛けて駆けた……もうこれ以上の屈辱は受けたくなかったし、この部屋に居たくもなかった……ボイラーの燃焼熱で温かくなっているドアノブを掴み、力一杯に捻った……やはり、このドアは開かなかった……。


『残念だったなあ、奥さん』

「は、離して!!離してぇぇ!!!」


男に右手を掴まれ、それを振り払おうとした左手も、襲い掛かる男の手に掴まれてしまった……腰を落とし、両脚を突っ張って抵抗したが、二人掛かりの腕力には敵わず、ズルズルと引きずられてしまった。


「じ、純一さん助けてぇ!!お願い、嫌あぁぁぁ!!!」


引きずられていく先には、あの汚らしい麻縄がある……部屋中に張り巡らせられた頑強な鉄パイプ、そこにボルトとナットで装着した丸口の金具、それらにキッチリと結わえられた一本一本が、身体の自由を奪うのだ……。


「やめてよぉ!!な、なんでこんな……やあぁぁぁ!!!」


手足を掴まれた絵莉は、コンクリートの床に身体を押し付けられ、後ろ手にされて俯せにされながら、男達の手にした麻縄の束の襲撃を受けた。


「純一さん早く来て!!早くうぅ!!!」


ただでさえ大きな瞳を更に見開き、いるはずの無い夫に助けを求めた。
ザラザラした麻縄が両手首に絡まり、左足首にも噛み付いたと思ったら、そのまま左足を屈脚させたまま巻き付いていった。



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