***-4
完全に私は一人でアウェーだった。
なんでメシ食いにきて
アウェー気分満載にならなきゃいけないわけ???
しずかは、私を誘った割りに
大きな座敷が
「ゲンちゃ〜ん!」
「ゲンさんっ!」
「ゲ〜ン」
などと呼んだら、素直にそちらに歩いて行き
なんと!
座り込んでしまった・・・
ほぼ全員が知った顔なのか
やたらとうるさい雰囲気にも
なじめなかった。
しずかは私の手を握って
隣に座れと促してくる。
「しずか、私、話もわからないし帰るよ」