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「かもね。でももうこの年になれば
きれいな名前だと思うでしょ。
特に玄をしずかって読ませるのが素敵・・・」
ネクタイを結び終わったまま
しずか君は私を凝視した。
「へ・・・ぇ・・
そこまでこの名前をほめてくれた人は初めてだな。
さすがムラカミコーポレーションのクリエイティブチーフだな」
私は自分の仕事と会社名までご披露したらしい・・・
「じゃぁ、優衣にはしずかって呼ぶことを許してあげる」
そういいながら首に1つキスマークを残した。
私、これから仕事なんだけどな・・・
そう思いながら、そのキスマークが
いやじゃない自分に気がついていた・・・